勤め人のゴルフスタイル。それでも70台を維持できる(中)~競技ゴルフへの誘い⑬

<“家練”の基本は2㍍キャリーのアプローチ練習>

スクラッチあるいは+ハンデのゴルファーの多くが、時間もお金も自由になる経営者か、働く必要がない資産家だったりします。ゴルフ予算は遠征費、練習代、クラブ購入費も含めて100万円以内というYさんは自宅での地味な練習を続け、トップアマへと進化したのです。

パターマットとアプローチカゴが“家練”の友。アプ練がスイングの基本だ

「自宅で毎日続けているのが、2㍍キャリーのアプローチ練習(写真)。練習方法ですが、まずはトップボールを打つ練習をします。トップボールを打つにはウエッジの歯でボールの赤道をレベルに打ち抜く必要があります。少しでも上から入ったり、下からダフったりしてはいけません。短い距離でもインパクトゾーンを長くする効果があります。トップ打ちで安定して赤道に歯を入れることができるようになったら、そのままの軌道で赤道の下に歯を入れます。すると、ボールがウエッジのフェース面に乗って、柔らかいインパクトでキャリーが出るようになります。言葉での説明は難しいですが、このアプローチがすべてのショットの基本になります」。

Yさんはいわゆるメンバーコースに所属せず、財布にやさしいパブ選を中心に競技を楽しんできました。

「KGA(関東ゴルフ連盟)競技に出場するには、安いところでも何十万円も出してKGA所属コースの会員権を買わないといけない。しかも1試合2万円以上のエントリーフィーが必要。自分にはまったく魅力は感じられなかった。パブ選でも決勝競技にコマを進めば、日本アマや日本シニアで出場しているような方々とラウンドすることができます。そういう人たちのプレーのリズムや考え方を感じることで、十分、競技で戦う充実感が味わえます」。

Yさんは競技で上を目指すには常に技術向上を考えている競技ゴルファーとコミュニケーションを取ることが上達につながると言います。

日本アマや日本ミッド常連のトップアマの方から、高速グリーンで傾斜のあるコースでは、スタート前に上りの真っすぐ2㍍をしっかり練習しなさいという話を聞きました。どういうことかというと、下りの1㍍を外すと、返しが2㍍前後になるということから。こういう話は片手ハンデの仲間には理解できても、それ以上のハンデの人には響かない。日頃からハンデ3下の仲間たちと情報交換することです」。

2015年にパブリック東日本決勝で地区優勝を果たした後に+ハンデとなったYさん。将来のゴルフライフを考え、この3年間はラウンド数を抑え、個人タクシーの試験勉強に励みました。55歳になった昨年、念願の試験に合格。現在、認可が下りるのを待っています。少ないラウンド数でも、Yさんが70台で回る実力を維持しているのは、地味な“家練”とスイングの基本があるからです。

全日本シニアアマチュアゴルファーズ選手権で優勝することがYさんの今後の目標です。勤め人シリーズ最終回は、ストイックに競技ゴルフを追及する公務員アスリートの競技ライフを紹介します。

前回までのコラム)
競技ゴルフは上達への近道 ~ 競技ゴルフへの誘い①
アマチュアゴルファーズ選手権に出てみよう ~ 競技ゴルフへの誘い②
メンバーになって競技を始めよう! ~ 競技ゴルフへの誘い③
90を切るマネージメントとは? ~ 競技ゴルフへの誘い④
80を切るマネージメント力 ~ 競技ゴルフへの誘い⑤
競技ゴルフの虎の穴、研修会とは? ~ 競技ゴルフへの誘い⑥
関東倶楽部対抗への道 ~ 競技ゴルフへの誘い⑦
クラチャンを目指そう(上)~ 競技ゴルフへの誘い⑧
クラチャンを目指そう(下)~競技ゴルフへの誘い⑨
競技ゴルフのメンタルを考える(上)~競技ゴルフへの誘い⑩
競技ゴルフのメンタルを考える(下)~競技ゴルフへの誘い⑪
勤め人のゴルフスタイル。それでも70台を維持できる(上)~競技ゴルフへの誘い⑫

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