勤め人のゴルフスタイル。それでも70台を維持できる(上)~競技ゴルフへの誘い⑫

いよいよ競技ゴルフシリーズも佳境に入ってきました。今回からは、時間と予算の制約と戦いながら競技を極める“勤め人競技ゴルファー”の方々が日頃から何を考え、どのような練習を続け、いかに70台を維持しているかを3回に渡りレポートします。

最初に登場していただくのが、仕事でゴルフと出会い、趣味のマラソンとの二刀流で会員制ゴルフクラブの倶楽部選手権で優勝を果たしたKさん(58)です。

<冬はマラソン、ゴルフは暖かくなってから>

「自分は36歳の時に接待ゴルフがきっかけでゴルフを始めました。ゴルフを始めるまでは、いわゆる市民ランナーで、有給を使って遠方のハーフマラソンに一泊して参加するのが趣味でした」とKさん。

マラソンもゴルフもペース配分が大事

Kさんは身長175センチ、体重68キロのアスリート。幼少からスイミングクラブで身体を鍛え、体幹がしっかりしている。大手製紙会社のサラリーマンで、ゴルフは4月から11月まで。11月下旬から3月いっぱいは、マラソンを楽しんでいます。

「今年でゴルフを本格的に始めて20年目ですが、クラブを握って早い時期に若い研修生に教わって、ボールを捉える感覚を身に着けたのが良かった。自分は野球世代ですが、球技の経験がまったくありません。最初に教わったのが、両肘を意識してボールをインサイドから包み込むよう捉えて打つ30ヤードのアプローチ。体幹は強かったので、しっかり股関節に乗って、上体の回転でボールを打つ感覚を教わったことで、上達は早かったと思います」。

Kさんはクラブを握って3年目でパブリックの河川敷コースでオフィシャルハンデ6を取得。5年目にそのコースの友の会と会員制ゴルフクラブの倶楽部選手権で優勝しました。その時のハンデは4。

「ちょうどゴルフを始めた頃に、タイガーウッズがマスターズで優勝して、日本では伊沢利光プロのスイングに憧れました。最初に買ったクラブは、ドライバーは中古のブリヂストンの230チタンエイト。中弾道で260ヤードは飛んでいました。アイアンも中古でジャンボモデルMTNIIIを購入しました。ドライバーのヘッドはどんどん大きくなり、現在は460CCが主流ですが、ボールは開いて閉じる感覚で打ちたいので、10年以上前の380CCのヘッドをいまだに使っています。アイアンもミズノのマッスルバックをもう15年以上、愛用しています」。

Kさんが幸運だったのは、研修生から手ほどきを受け、最初からアスリートスイングを身に付けたこと。そしてボールを捉える感覚を大事にするため、馴染んだ道具を長く使うことにしているという。「むやみに練習場にも行きません。ウイークデーは仕事のみ。ボールはコースでラウンド前後に打つだけです」とKさん。まさに財布にやさしいゴルフライフ。

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スコアを作るのはショートゲーム、悩まないことが肝心