<実践感覚を磨くために、芝生からのアプローチ練習>
「職業柄、毎日、トレーニングをしていて体幹は人並み以上なので、アドレナリンが出ると、ショートアイアンでとんでもなく飛んでしまう時があります。ゴルフを始めて最初の2年は、『ゴルフは距離合わせのゲーム』ということを言い聞かせて、同伴者に『飛びますね』と褒められても、気を引き締めるようにしました」。
Mさんの競技デビューはゴルフを始めて2年目の市民大会でした。すでに6500ヤード前後のパブリックコースで70台後半を出していたMさん。市民大会で上位に入れば、市の代表選手に選考されて県民体育大会に出場できることもあり、「やる気満々で出場しました」。

平らな練習場でうまく打てても、さまざまなライがあるコースでは…
ところが結果は散々の97ストローク。左足下がりや右足上がり、前上がり、前下がりに対応できず、ピンまで120ヤード前後から飛ばしてしまう。「試合会場はアップダウンがある丘陵林間。ラウンド経験が少ない飛ばし屋には厳しいコースでした。この時に痛感したのが、フラットなマットでしかボールを打たない練習場では、体幹を生かしたスイングが通用しても、前上がり、前下がりなどライが多様な現場では状況に応じた『手打ち』が必要になる。そしてアプローチ練習だけは練習場のマットではどうにもならいことを悟りました」。
そこで取り入れたのが、9ホールの市民ゴルフ場での平日ハーフプレー。「練習場に行く回数を減らして、芝の上からアプローチやバンカー練習ができる市民ゴルフ場での練習を増やしました。ハーフとはいえ、コストは4000円近くかかるので、ラウンドしない週に2回~3回通い、徹底的にアプローチの感覚を身につけました」。
「練習場でトライバーの快感に浸っているうちは競技ゴルファーとしては未熟。やはり最後はカップに近いところ。競技で70台を出すのに一番大事なのはパターといいますが、アマチュアレベルでは、パーオン率がせいぜい3~4割ですから、一番大事なのはアプローチです。不思議なものでアプローチが良くなれば、パターが入るのは当然ですが、実はグリーンを狙うアイアンが良くなります。ある程度寄せる技術があれば、パーオンを狙うショットで余計なプレッシャーがかかりません」とMさん。
いかがでしょうか。平均して70台でラウンドする3人の達人競技ゴルファーに登場していただきましたが、3人に共通するのがショートゲーム。芝が薄い冬はイップスを回避するためにラウンドしないのも手筋。毎日の自宅練習で感覚を磨くのも手筋。方法論はそれぞれですが、アプローチを磨けば、アベレージの皆さんも安定して80台前半でラウンドできるようになるはず。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
14回に渡り連載してきました競技シリーズはいったん終了となります。今後も不定期でアマチュア競技ゴルファーのゴルフライフをレポートしていきます。
前回までのコラム)
競技ゴルフは上達への近道 ~ 競技ゴルフへの誘い①
アマチュアゴルファーズ選手権に出てみよう ~ 競技ゴルフへの誘い②
メンバーになって競技を始めよう! ~ 競技ゴルフへの誘い③
90を切るマネージメントとは? ~ 競技ゴルフへの誘い④
80を切るマネージメント力 ~ 競技ゴルフへの誘い⑤
競技ゴルフの虎の穴、研修会とは? ~ 競技ゴルフへの誘い⑥
関東倶楽部対抗への道 ~ 競技ゴルフへの誘い⑦
クラチャンを目指そう(上)~ 競技ゴルフへの誘い⑧
クラチャンを目指そう(下)~競技ゴルフへの誘い⑨
競技ゴルフのメンタルを考える(上)~競技ゴルフへの誘い⑩
競技ゴルフのメンタルを考える(下)~競技ゴルフへの誘い⑪
勤め人のゴルフスタイル。それでも70台を維持できる(上)~競技ゴルフへの誘い⑫
勤め人のゴルフスタイル。それでも70台を維持できる(中)~競技ゴルフへの誘い⑬










