女子プロゴルフツアーは、元世界ランク1位のベテラン・申ジエ(韓国)が今季2勝目を挙げたアース・モンダミンカップ(千葉県・カメリアヒルズCC)で17試合を消化。今季の優勝者をツアースタッツで見ると、おおむねドライビングディスタンスの上位と下位の選手に分かれることが分かります。しかし優勝する選手に共通するのは、飛ぶ、飛ばないではなく、ピンを正確に狙うショット力です。

2023年6月25日現在、ドライビングディスタンス1位の神谷そら選手(259.24㍎)はフジサンケイレディスクラシック(静岡県・川奈ホテルGC富士)でツアー初優勝。2位の穴井詩選手(257.16㍎)はヤマハレディースオープン(静岡県・葛城GC山名)とパナソニックオープンレディース(千葉県・浜野GC)で優勝。岩井姉妹の妹・千怜選手(7位・253.86㍎)はRKB×三井松島レディス(福岡県・福岡CC和白)とサントリーレディスオープン(兵庫県・六甲国際)で勝っています。姉の明愛選手(8位・253.68)はKTT杯バンテリンレディスオープン(熊本県・熊本空港CC)でツアー初優勝。247.52㍎で17位の川岸史果選手は短縮競技ながらリシャール・ミルヨネックスレディス(静岡県・朝霧ジャンボリー)で2年ぶりのツアー優勝を果たしています。
#アース・モンダミンカップ 🏆|#Round4
— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) June 25, 2023
/#プレーオフ 第1ホールで決着!!!👏
\#申ジエ が第3打でスーパーショット🏌️♀️✨
見事にバーディーパットを沈めて、JLPGAツアー通算28勝目をあげました!🎉
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川奈ホテルGC富士コースは落としどころが限られる砲台グリーンが特徴ですが、神谷選手は高い弾道のアイアンで砲台グリーンを攻略。名匠・井上誠一設計の2コースを制した穴井詩選手はピンを狙うウエッジが切れていましたが、ドライバーのアドバンテージがあってこそ。岩井千怜選手は、飛距離とフェアウエーキープ率順位を合わせたトータルドライビングでも10位に入っており、トリッキーな福岡CC和白を安定したショットで攻めました。姉と山下美夢有とのプレーオフで、パー5の2打目を“ジカドラ”で優勝に結びつけたシーンは記憶に新しいと思います。
一方、今季4勝を挙げメルセデスランキングで堂々首位の山下選手。平均飛距離は236.36㍎で56位ながら、ピンを刺すショット力で飛距離をカバーしています。今季2勝の申選手も237.45㍎で48位ですが、75%を超えるフェアウエーキープ力と70%を超えるパーオン率で出場する試合は常に上位に絡んできます。この2人に共通するのが、トータルドライビング(飛距離とフェアウエーキープ)順位とパーオン率順位を合計したボールストライキング。山下選手が1位で申選手が3位。いかにショット力で頭抜けているかが分かります。

“飛ばない組”で注目したいのが、明治安田生命レディスで優勝した吉本ひかる選手と、Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントで優勝した青木瀬令奈選手。吉本選手が223.09㍎で93位、青木選手が221.65㍎で95位です。2人とも100㍎以内のショットが抜群に上手いのと、ユーティリティーやウッドでピンを刺すショット力がすごい。
220㍎と言えば、男性アマチュアの平均飛距離と同じくらい。トーナメント観戦に出かける機会があれば、ぜひ、この2人についてじっくり観察してみてはいかがでしょうか。飛ばなくて、ピンまで残り200㍎近くあっても、ウッドでピンを刺し、グリーンに乗らなくても絶妙なアプローチでパーセーブ。スコアメークに大事なものが何かを教えてくれます。
時田 弘光
~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。
全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁が見えてきました。










