勤め人のゴルフスタイル。それでも70台を維持できる(上)~競技ゴルフへの誘い⑫

<スコアを作るのはショートゲーム、悩まないことが肝心>

Kさんのゴルフシーズンは4月~11月の8か月。休日のクラブ競技を中心に年間50ラウンドで、ラウンドしない週にはコースでアプローチ練習をします。

「いかに70台を維持するかですか?自分のハンデは3~5の間を行ったり来たりで、いつも70台で回るわけではありません。一つ言えるのは、自分の場合、ゴルフを始めた頃に教わったボールを捉えるイメージでスイングを組み立てているので、流行りのゴルフ動画を見てああでもない、こうでもないと悩んだりしません。結局、スコアはグリーンを外した時のアプローチとパターです。アプローチはすべてのショットの基本。パターも『入るか、入らないか』の50%と割り切って、何も考えません」。

Kさんは「マラソンもゴルフもペース配分が大事」という。ラウンド時に目指すスコアは76回。18ホール中、グリーンを外す8ホールの半分でパーセーブすれば76回という考え方。パーオンしたホールでの3パットやバーディーは計算外です。

スコアを作るのはショートゲーム。アプローチはすべてのショットの基本。

「ゴルフは仕事と一緒で、いい時もあれば悪い時もあって、計算通りには行きません。ティーショットOBも、ナイスショットがディボット跡にあってもすべてを受け入れて、無理をしません。OBを打ってしまったらパー5からパー7になったと思うだけ。心に制約をかけると、身体が動かなくなりますから」とKさん。

長く片手ハンデを維持しているのも、オフを作っている効果とKさんは分析します。

<冬にオフを作ってイップス回避>

芝が薄くなる冬のゴルフで、アプローチイップスになったり、寒い日のラウンドで身体を痛めて調子を落とす人も多いと聞きます。グリーン周りが難しいから当然、スコアも出ない。厳しい環境でラウンドする意義は否定しませんが、消極的なイメージを持ちたくない。冬の間は練習場にも行きません。ゴルフ以上にマラソンやハーフマラソンに出場して自己ベストを目指す楽しみにハマっています。冬の間は走ることで下半身を強化し、毎日のストレッチで上半身の柔軟性を保っています。4か月もゴルフをしないと、精神的にもリフレッシュして、4月からのモチベーションも上がります」。

多くの競技ゴルファーが冬の間もラウンドを続けるのは、5月に開催される関東倶楽部対抗地区予選の練習ラウンドが1~3月に行われる事情から。週末ゴルフ限定のKさんは所属クラブの研修会には参加しているものの、クラブ対抗に出場しないため、じっくりと身体づくりに励んでいます。

「同じクラブの仲間で55歳を過ぎてから、急に飛ばなくなったとか、身体がうまく動かないという話をよく聞きます。先ほどもお話しましたが、オフの間に毎日、走ってきたので、持久力に関しては同年代のゴルファーには負けません」とKさん。

4月以降のゴルフシーズン中も、出勤前に20分の軽いジョギングで汗を流し、帰宅後は10分程度のストレッチを続けているそうです。

勤め人には時間とお金に制約があります。ジムに通うにもお金がかかる。走るだけならお金はかかりません。自分の場合、7月のクラブ選手権と9月のシニア選手権に照準を合わせます。年に2試合、バイオリズムを最高潮に持っていければ十分です。ゴルフ雑誌も読まない。スイングをいじると悩むだけ。ましてやレッスンにはまるとお金がかかる。調子が悪ければ基本に帰る(30ヤードのアプローチ)だけ。できる範囲内でベストを尽くせば、必ず目標は達成できます」とKさん。

勤め人アスリートの鑑のようなKさんのゴルフライフ。ストイックな考え方を持ち、毎日のトレーニングを欠かさない。ゴルフ一筋で家庭の匂いを感じさせませんが、2人の娘はすでに社会人となり、冬を中心に奥様との温泉旅行も楽しんでいるそうです。

次回は、アマ競技ゴルファーの夢、スクラッチの腕前を維持する競技シニアのゴルフライフを紹介します。

前回までのコラム)
競技ゴルフは上達への近道 ~ 競技ゴルフへの誘い①
アマチュアゴルファーズ選手権に出てみよう ~ 競技ゴルフへの誘い②
メンバーになって競技を始めよう! ~ 競技ゴルフへの誘い③
90を切るマネージメントとは? ~ 競技ゴルフへの誘い④
80を切るマネージメント力 ~ 競技ゴルフへの誘い⑤
競技ゴルフの虎の穴、研修会とは? ~ 競技ゴルフへの誘い⑥
関東倶楽部対抗への道 ~ 競技ゴルフへの誘い⑦
クラチャンを目指そう(上)~ 競技ゴルフへの誘い⑧
クラチャンを目指そう(下)~競技ゴルフへの誘い⑨
競技ゴルフのメンタルを考える(上)~競技ゴルフへの誘い⑩
競技ゴルフのメンタルを考える(下)~競技ゴルフへの誘い⑪

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