日光カンツリー倶楽部(栃木県)7238㍎、パー70――首位と7打差の6位タイからスタートした片岡尚之が、4日間合計3アンダーで並んだ原敏之とのプレーオフを制し、日本オープン初優勝と、今回から設けられた来年のマスターズ出場権を獲得した。
名匠・井上誠一の傑作、日光カンツリーは難攻不落。雨中の最終日も上位のスコアは伸びず、単独首位スタートの清水大成は4打リードから3つのダブルボギーで77と崩れた。片岡にとって7打差はあまりにも大きな差だったが、3日間、オーバーバーを打っていない。「自分がやるべきことをやるだけ」。その強い信念で最終日を戦った。
最終ホールは7㍍のパーパットをねじ込んで、4バーディー、2ボギーの68。プレーオフは1ホール目で、ティーショットをミスした原がボギーを打ち、決着がついた。
「全プロゴルファー憧れのタイトルに名を刻むことができて本当にうれしい」。優勝の瞬間、片岡は涙を浮かべながら天を仰いだ。
ツアー初勝利は2021年のジャパンプレーヤーズ選手権。以来、7度の2位に泣き、悔しい思いを心に刻んできた。「やっと勝てた。一時はゴルフに向いてないのかなと悩んだ。4年間は本当に長かったけど、ここまで頑張ってきて本当によかった」と涙ぐみながら語った。
堅実なゴルフが実を結んだ片岡。マスターズ出場権のほかに、来年の全英オープンにも出場できる。「技術的にも出場する選手の中では自分が一番、下手かもしれない。4月までにしっかり準備したい」と話した。世界の扉はいま、開かれたばかりだ。
(堂場 新一)











