関東倶楽部対抗への道 ~ 競技ゴルフへの誘い⑦

勤め人競技ゴルファーが倶楽部対抗に出場するには日程調整と家族の理解がカギ

都内のメーカー勤務のHさんは、4年前にゴルフ雑誌で関東倶楽部対抗の記事を読み、「いつの日か自分もこの舞台に立ちたい」と一念発起。ゴルフ会員権を購入するとともに、研修会に入会しました。

高校時代にゴルフを始め、パブリック選手権にも挑戦する競技志向だったが、社会人になってゴルフを休止。しかし20年ぶりにゴルフを再開すると、あっという間にオフィシャルハンデ5を取得。昨年から選手団入りし、今年はBクラスの4番手を同世代のライバルと争ってきました。

「今年は長男が大学に入学。次男も高校入学で、財政的に厳しい中、プライベートのラウンドは控えて、代表選手になることだけに集中してきました。選考のための練習会は、ラウンド料金の関係からリーズナブルな平日を中心に行うため、勤め人の自分にはそうそう平日に休めない。しかも年度末と新年度の平日ゴルフはなおさら難しい。苦肉の策で親の介護という理由で有給を無理やり取って、規定回数をクリアしました」。

倶楽部対抗競技は予選から決勝まで平日に行われるため、勤め人にとってはスケジュール調整と財政面のやり繰りが必要最低条件という。「一番大事なのは、家族の理解です」とHさんは笑う。

「自分と選手枠を争ったT君は自営業者で年間ラウンド数も100を超えている。年間約30ラウンドの自分は、少ないラウンドでも1打1打を大切に、決して投げないプレーを心がけています。加えて週に2回の練習場での仮想ラウンド(ホームコースをイメージして1打1打を球筋もイメージしながら打つ)でゴルフ感を維持しています」。

「自分のクラブの場合、選手団入りすると、ホームの練習ラウンド3ラウンド分(食事は別)と予選会場での1ラウンド分(指定練習日)がコース負担となるので、予算が限られている勤め人にとっては助かります。財政面以上に、レベルの高い競技仲間と質の高いラウンドができることが大きい。常に競い合うラウンドを続けることで、気象条件が悪い中(大雨や大風)で以前は簡単に大叩きしていたのが、今では悪くても84で抑えるゴルフができるようになりました」。

Hさんが所属するクラブは残念ながら、決勝には進めませんでした。しかしHさんが18ホール一緒に回って応援した“ライバル”は、高速グリーンに苦しみながらも、デビュー戦としては合格の82ストロークでプレーを終えた。ホールアウト後、西日を背にがっちり握手を交わす二人の姿に、スポーツマンの清々しさを感じました。

すでにアマゴル選で関東決勝を戦うレベルのHさん。来年の目標はもちろん、正選手として倶楽部対抗の舞台に立つことです。

次回は競技をするなら一度はなってみたい“クラチャン”についてお話します。

前回までのコラム
競技ゴルフは上達への近道 ~ 競技ゴルフへの誘い①
アマチュアゴルファーズ選手権に出てみよう ~ 競技ゴルフへの誘い②
メンバーになって競技を始めよう! ~ 競技ゴルフへの誘い③
90を切るマネージメントとは? ~ 競技ゴルフへの誘い④
80を切るマネージメント力 ~ 競技ゴルフへの誘い⑤
競技ゴルフの虎の穴、研修会とは? ~ 競技ゴルフへの誘い⑥

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