競技アマの晴れ舞台・倶楽部対抗にかける想い −雑草リモートゴルファーの徒然日記Round140

スタートホールで心臓の鼓動が聞こえるほど緊張感のあるティーショットを体験したことがありますか? アマチュアにとって多くのギャラリーが見守る中、ティーショットを打つ機会はそうありません。そんなハラハラ、ドキドキを味わえるのが倶楽部対抗競技です。

5月17日、関東倶楽部対抗千葉第1会場予選競技を観戦してきました。会場は過去に日本プロ選手権などプロのトーナメントが開催され、高速グリーンとタフなコースレイアウトで有名なカレドニアン・ゴルフクラブ。当日は天気に恵まれ、20クラブに所属するアマチュア競技ゴルファー120人が、クラブの名誉と決勝進出をかけて1打を競い合いました。

スタート前にティーグラウンドでピンポジションをチェックする選手たち
スタート前にティーグラウンドでピンポジションをチェックする選手たち

倶楽部対抗とは、関東ゴルフ連盟(KGA)に所属する会員制クラブがチームで参加する団体競技です。各クラブの研修会組織などが、クラブ競技(月例や研修会など)の成績から、選手6人を選出します。クラブ代表として戦うことが、アマチュア競技ゴルファーの勲章でもあります。

それでは倶楽部対抗の選手には、どういう人が選ばれるのでしょうか?倶楽部対抗競技に出場するクラブには、研修会、あるいは錬成会といった、シングルハンデの上級者が切磋琢磨する組織があります。研修会でのスコアやクラブの月例競技などの成績から、代表選手が選ばれます。強豪クラブの代表選手には、全日本レベルの大会に出場するいわゆるトップアマが名を連ねます。☆詳細は、過去記事「関東倶楽部対抗への道」をご参照ください☆

カレドニアンのグリーンはスティンプメーターで13㌳超。ヤーデージは、Aクラス(55歳以上)が6449㍎、Bクラス(年齢制限なし)が6802㍎。高速グリーンでボールを止めるには、ドライバーで250㍎以上飛ばせて、アイアンで高い球を打てないとパーセーブが難しい。トーナメント仕様の素晴らしいコンディションでプレーできる選手たちが本当にうらやましい。 この日、筆者の友人も多数、出場していました。そのうちの1人、御年67歳のSさんは3年前から念願の倶楽部対抗に出場。しかし初出場から満足のいくスコアが出せず、「今年こそは」と意気込んで臨みました。この日のために徹底した体調管理と、本番を想定した練習。Sさんが所属するコースはグリーンが固く高速で、パッティングには自信を持っていました。

各クラブの応援団が見守る中、緊張のティーショット。これも団体戦の醍醐味

数回の練習ラウンドで78~82で回り、コース攻略をしっかり描いて臨んだのですが…本番はまさかの90オーバー。「好調だったショットが乱れ、難しいライからのアプローチが寄らず、ショートパットも入らない。すべてが空回りでした」とSさん。所属クラブのシニア選手権で優勝経験のあるSさんの競技ゴルファーとしての自信は、倶楽部対抗の度にズタズタになっていく。それでも挑戦し続けるのは、「チームを引っ張る責任感。打ちのめされる度に、自分のゴルフを磨こうというモチベーションが高まる」から。あまりにもストイックです。

ちなみにカレドニアンで優勝した鶴舞カントリー倶楽部は計313ストローク(A、B両クラスのそれぞれ上位2人の成績の合計)。1人78.25ストロークの計算になります。他の3会場(木更津、南総、米原)の優勝チームのスコアは、木更津と南総が300ストローク、米原が299ストロークですから、いかにカレドニアンが難しかったか。 もう1人の50歳代の友人Aさんは、倶楽部対抗競技に初出場。県アマや関東ミッドアマなどクラブ外競技に長年、出場してきたので「緊張はしていなかった」そうですが、「『恥ずかしいスコアは出せない』と自分で余計なプレッシャーをかけていました」とAさん。前半は39でまとめたものの、後半はボギーペースに。「こんなはずではなかったけど。倶楽部対抗で70台にまとめるのがいかに難しいか、よく分かった。」

倶楽部対抗に出場した選手の多くは悔しい経験を競技ライフの力にしている

筆者も過去にクラブ代表選手として倶楽部対抗予選に出場した経験があります。7回出場して70台は一度だけ。代表選手として打ってはいけない90オーバーも2回あります。コースに打ちのめされ自分のふがいなさに涙しながら、競技を続けてきた過去があります。久しぶりに倶楽部対抗という現場で仲間たちの奮闘を目の当たりにして、「もう一度チャレンジしたい」という思いを新たにしました。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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