ワイルドな遼クンの復活に期待 – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round 82

スイング改造半ばの石川遼(31)が、三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡県・太平洋クラブ御殿場コース)で3年ぶりのツアー優勝を飾りました。最終日に8アンダーで並んだ星野陸也との紙一重のプレーオフを制しての通算18勝目。節目の50回大会で勝つ当たり、「さすがの千両役者!」と言いたいところですが、多くのファンが望んでいるのは、若き頃のワイルドな遼クンの復活ではないでしょうか。

プレーオフ2ホール目で4㍍のバーディーパットを沈め、空を見上げて優勝をかみしめる石川でしたが、最終日の内容は本人が「自分が勝ったという実感がない。優勝が信じられない」と振り返るような、薄氷の勝利でした。

星野と並んで迎えた最終18番パー5(525ヤード)。2オン可能なホールだけに、テレビ解説の中島常幸プロは「ここはドライバーで行くでしょう」と解説しましたが、石川が握ったのはユーティリティー。しかも右林方向に打ち込んで、2打目のレイアップもミスショット。3打目は190ヤード近くを2段グリーンの左下に乗せて(ピンは右上)、ピンまで約20㍍をなんとか2パットパー。星野のミスも手伝って、2人ともパーでプレーオフへ。

プレーオフ1ホール目は、星野がドライバーで右ラフに打ち込み、石川も3番ウッドで右ラフへ。2打目は2人ともグリーン左のバンカーに打ち込んだが、3打目を両者とも2㍍前後につけました。ところがこれを星野が外し、決めれば優勝の2㍍弱を石川が外す。そぼ降る雨の中、「おいおい」とため息をついたギャラリーも多かったはず。

プレーオフ2ホール目は、星野が3ウッドでフェアウエーど真ん中。石川は右に大きく曲げ、3打目を左ラフへ。万事休すと思われたが、星野はアイアンで2オンが狙える位置からミスショットでグリーン手前のバンカーへ。一方、石川のラフからの3打目は2段グリーンの傾斜にランディングして、ピン下4㍍にナイスオン。星野は3打目をオーバーしてバーディーならず…

綱渡りの末、度重なるミスをリカバリーしながらの優勝。ある意味、「防御は最大の攻撃なり」を体現した栄冠でしたが、ファンの多くは遼クンが取り組むスイング改造に必ずしも賛同できる内容ではなかったと思います。解説の中島プロが指摘したように、バックスイングのリズムがゆったりした印象で、以前よりも低いトップ。230ヤードある17番パー3は、以前の遼クンなら5番アイアンを使用するところを、今大会は4番ユーティリティーでコントロールショットしていました。

スイング改造途中ということもあり、あえて泥臭くパーを拾うゴルフに徹した石川プロ。最終日にプロ転向2戦目の蝉川泰果が若いゴルフでショットを曲げ倒して自滅する中、我慢を重ねて格の違いを見せつけました。しかし石川プロはまだ31歳。ロン毛をやめ、無精ひげも剃り、ファッションも落ち着きましたが、スイングはワイルドさを取り戻してほしい。以前の力感溢れるスイングでもう一度、世界を目指してもらいたいものです。

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。そろそろドライバーで200㍎の壁が見えてきた57歳。

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