放映権料収入の計上でJLPGAが過去最高の収益 – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round134

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が、2023年度決算で過去最高となる5億円の黒字であることを明らかにしました。2023年度から放映権料がJLPGAに帰属することになり、放映権料収入が計上されたことが主な理由。小林浩美会長は「放映権料の評価は、選手の頑張りと協会のさまざまな投資により、トーナメントの価値を高めたため」と述べました。

JLPGAによると、コロナ禍の20~22年度は赤字で、19年度以来の黒字。これまでは18年度の2億円が過去最高でした。大会中継のインターネット配信も初年度(21-22年)は収益化できませんでしたが、23年度に黒字転化を果たしました。

昨年は“絶対女王”の山下美夢有を中心に、岩井姉妹の大活躍、4勝を挙げたルーキーの櫻井心那など、毎週のように魅力ある選手たちが優勝争いを展開。今年からは吉田優利、西郷真央、稲見萌寧ら人気選手が主戦場を米ツアーに移しましたが、女子プロ人気に陰りは見えません。

画像出典元:JLPGA

放映権料については、22年度は移行措置で無料としましたが、23年度はテレビ局やネット中継局がJLPGAに支払う形となりました。設定された放映権料は法外な値段でなく、1000(全国ネット20局以下)~1500万円(同以上)と良識的な範囲。しかも放映権料の40%は、主催者に還元されます。実際のところ、それぞれの大会主催者がテレビ局の放送枠を購入するため、JLPGAへの放映権料支払いを理由にすべてのテレビ局が地上波からゴルフ中継が消滅する事態には至りませんでした。ただ、日本テレビが地上波で長らく放送してきたワールドレディースは、CS「日テレG+」での放送のみとなりました。

JLPGAに協力的なテレビ東京は、4月からJLPGAの公式情報番組「Weekly女子ゴルフ」を放送することになりました。JLPGAツアーだけでなく、ステップアップツアーやレジェンドツアーの結果も含め女子プロの魅力を伝えていくそうです。毎週日曜日の午後11時20分から放送開始(初回4月7日)です。

JLPGAが放映権料の次に狙うのが、大会主催権。現在、ツアーは日本女子プロゴルフ選手権や最終戦のツアーチャンピオンシップはJLPGA主催ですが、日本女子オープンは日本ゴルフ協会(JGA)、ワールドレディースは日本テレビ放送網と共催となっており、それぞれ個別の大会主催者が責任を持って運営してきました。

日本のツアーはこれまで、主催者が賞金から運営経費まですべてを支払うパッケージ方式でした。しかし主催権をも競技団体が担うことになると、広告代理店が行っていたスポンサー探しのほか、コースの選定から大会期間中のプレスルーム運営など、運営会社との交渉も一手に引き受けることになります。JLPGAですべて担うにはスタッフの増強が必要です。

JLPGAは2025年からすべてのツアー競技を主催する予定で、各主催者と交渉を続けてきましたが、昨年末、2年先送りすることを決めたそうです。関係者によると、交渉が難航しているのは、JLPGAが提示したトーナメント開催金額で、テレビ放映関係経費を除き最低でも3億5000万円とのこと。男子ツアー隆盛の1990年代後半、男子1試合7億円が必要と言われました。それに比べると今の女子ツアーはかなりお買い得感があります。放映権料に続き、主催者として運営管理をすることで、より質の高いトーナメント中継が楽しめることを期待します。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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