ゴルフよもやま話 【閑話休題】 ~ 同伴者の不正プレーを目撃したら?

ゴルフは紳士のスポーツです。その所以は、広大なゴルフ場でプレーするスポーツだけに、例えば同伴者が見ていない場所で、ボールがOBラインをわずかに越えていても、「OBでした」と宣言しなければいけない。

林に打ち込んだボールが木の根っこに挟まっていた場合も、「打てないので、アンプレアブルします(1打罰で救済を受ける措置)」と、自ら厳格にルールを適用する必要があります。

とはいえ、すべてのゴルファーが聖人君子ではありません。

「だれもいないぞ、ちょっと動かしちゃえよ」

「卵生んじゃえ(新たなボールを落とすこと)」

と、心の中で悪魔が囁きます。

こんな時、あなたはどうしますか?

冷静に考えましょう。悪い噂は千里を走ります。自分に正直に、そしてルールに基づいて処置しましょう。不思議なもので、一回でも不正すると、それがクセになります。

年に数回しかゴルフをしない接待ゴルファーでも、ちょっとした不正がサラリーマン人生を狂わせることになりかねません。不正してゴルフ仲間を失う悲劇もさることながら、職を失ったらシャレになりません。

ましてや競技ゴルフを追及しようというゴルファーなら、なおさらです。

<プロやトップアマにも…>

信じられない話ですが、1打にこだわるプロやトップアマも不正を指摘された事件があります。もう10年以上も前に、将来を嘱望されたある男子プロが、日本オープン予選会で、ホールアウト後にスコアカードの改ざんを犯し、5年間の出場停止になり、ある女子プロもスコア改ざんで10年の出場停止となった後、日本女子プロ協会を退会しています。

新聞記事にはならないものの、日本ゴルフ協会や地区連盟主催のアマチュア競技でも、ボールを動かす不正を同伴競技者に指摘され、自ら決勝競技を棄権したトップアマもいます。

ゴルフは自らルールを厳格に適用するゲーム。不正は厳禁。

ローカルな倶楽部選手権などでは、クラチャンの名誉がかかった大事な決勝で、同伴競技者にボールを動かしたところを目撃され、その倶楽部を退会する羽目になった上級者もいます。これが倶楽部の月例競技レベルになると、数限りなく不正の噂を耳にします。

それではこうした不正行為をたまたま目撃してしまった場合、あなたはどう対処しますか?

勤め人ゴルファーの筆者の場合、それが接待ゴルフや会社の上司とのプライベートラウンドなら、申し訳ありませんが、見て見ぬふりをします。下手に正義感を振りかざして、接待でビジネスチャンスを失っては本末転倒ですし、単なるお遊びラウンドで上司を敵に回すことがあまりにもバカバカしいからです。

<学生ゴルファーなら教育的指導を!>

しかし、それが試合であれば、目撃した時に本人に注意します。そこで本人が否定した場合、その試合を主催する競技委員会に報告します。これは競技ゴルファーとしての義務です。

アマ競技の登竜門であるアマゴル選の予選になると、どうしてもスコアを出したい学生ゴルファーが、まれにスコアをごまかしたり、林の中でボールを動かしたりするケースがあります。

そんな時は、教育的指導を施しましょう。「こんな予選競技で不正をして、将来、プロになれると思う?」「一度、犯罪に手を染めると、将来、まっとうな人生を送れないよ」など、多少、大げさに注意しましょう。将来ある若者のために。

それでは会社のコンペや、仲間とのラウンドで不正を目撃したらどう対処したら良いでしょうか?

たまたま仲間が林の中からボールを蹴ったことを目撃し、その仲間も自分が目撃したことを認識したら….

とりあえず、「ナイスアウト!」と言ってあげましょう。そして、すぐに仲間に駆け寄って、「昼食時に生ビールおごれよ」あるいは「悪いけど、次のコンペは呼ばないよ」とプレッシャーをかけましょう。

そこで「なんだよ、オレ、何かやった?」とシラを切るようなら、その仲間とは二度とゴルフをしないことです。そんな方はゴルファーとは呼べません。

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