クラブライフを楽しむためのコース選択 – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round106

コロナ禍のゴルフブームで、若い世代のゴルファーが増えました。パブリックコースだけでなく、メンバーコースにも20~30代のゴルファーの姿を多く見かけます。ゴルフの楽しさに魅了された若い世代が、クラブライフを楽しもうと、会員権を購入しています。

メンバーになることのメリットについては拙コラム「そろそろ会員権はどうだろうか?(前編)」をご参照ください。 さて、会員権業者のサイトをチェックすると、関東地域ではコロナ前の2019年の平均値と比べると、現在の会員権の値段は約60万円以上も値上がりしています。ゴルフ場のメンバーになるには、会員権市場で会員権を購入し、さらにゴルフ場に支払う書き換え料も必要になります。昨今のゴルフブームを見越してか、名義書き換え料や年会費を値上げするコースも増えています。一方でゴルフ場が販売する新規募集もあり、これから会員権を購入する方々には、自身が理想とするクラブライフを描いたうえで、選択してください。

関東地域のゴルフ会員権は右肩上がりが続く(ゴルフホットラインHPより)

~競技志向かエンジョイか~

当時、競技志向だった筆者が最初に会員権を購入したのが35歳の時。千葉市の自宅から車で約15分の丘陵コースでした。45ホールあり、まだ会員権価格は高く、当時としてはお買い得の約100万円。このコース、距離はそれほど長くありませんが、打ち下ろし、打ち上げでグリーンの傾斜もきつく、技術が磨かれました。競技志向の方が多く、研修会では上級者の皆さんとラウンドすることでスコアをいかに作っていくかを学べました。

競技が盛んかどうかの目安ですが、関東ゴルフ連盟のサイトで、関東クラブ対抗の結果をチェックしてみてください。毎年のように上位にいるクラブは間違いなく競技が盛んです。会員権業者に聞くよりも、コースに電話をかけて、クラブ選手権の開催月、研修会の活動状況などを支配人やキャディーマスターに取材するといいでしょう。

仕事も忙しくなった50歳。接待ゴルフも増えてきたので、思い切って千葉市の高級コースのメンバーになりました。平日会員でしたが土曜日もプレーできたので、接待に利用するとともに、土曜日は予約なしのフリー枠で多くのメンバーさんとラウンド。高級コースでなければ知り合えない方々と友人となり、充実したクラブライフを送ることができました。

勤め人ゴルファーだけにキャディー付きの贅沢ラウンド(毎回、15000円前後)はそうそう長くは続きません。売却するには惜しいトーナメントコースでしたが、ちょうど会員権価格も上がってきたタイミングで、損することなく売り抜けました。そして60歳の退職が迫る中、57歳で新規募集の安価なPGMのコースに入会(総額33万円)。セルフプレーが基本でプレーフィーは6000円前後。先細りのシニアには、キャディー付きの高級コースの半額以下でプレーできるのが大きい。フルバックで6700㍎の丘陵コースですが、フェアウエーも広く、プレーしやすい。若くてエネルギッシュなゴルファーとラウンドすることで、プレー回数も増えました。

~できるだけ自宅から近いコースを~

都内に住む若い世代は車を持たないのでなおさらですが、ホームコースは車で1時間以内がベターです。近ければ近いほどいい。遠すぎるとガソリン代などの必要経費もそうですが、面倒になって足が遠のいてしまいます。

予算の関係で言えば、都内在住のゴルファーが総額50万円前後で正会員になろうとすると、千葉県だと外房や南房総、茨城県北部、あとは栃木県や群馬県、静岡県や山梨県などになります。車でコースまで90分以上、しかも帰りの高速渋滞を考えると、かなりしんどいものになります。 筆者の友人で埼玉県越谷市に住む友人が何を勘違いしたのか、20年前に静岡県富士宮市のコースを購入しました。年に数回、富士山麓のコースをビジターとしてラウンドするうちに、「富士山が見えるコースがいい」という妄想にとらわれ、総額160万円程度で購入。最初のうちは毎週のように通ったそうですが、ゴルフ代以外の燃料費や高速道路料金がかさみ、約半年で静岡通いを断念せざるを得なくなりました。

ホームコースに通い続ければ友人も増え、楽しいメンバーライフが送れます

なにしろ行きは2時間弱ですが、帰りは渋滞で4時間もかけて帰宅すると、疲れをそのまま月曜日に持ち込むという最悪の事態。もう家庭と勤め人生活崩壊だったそうです。同じ金額で購入するなら、目と鼻の先の河川敷コースにすればよかったと悔やんでいました。

理想は車で30分前後。地の利を生かして、ラウンドしなくても、仕事前の早朝にパターやアプローチ練習だけして出勤ということも可能です。年を取ると、車の運転が面倒になるので、電車で通えるコース(最寄りの駅からクラブバス運行)を狙うのもいいでしょう。

~プレーしたい時にプレーできるか~

当たり前の話ですが、せっかく会員権を購入してメンバーになっても、土日祝日の希望の時間にスタート枠が取れないことがあります。ましてやコロナ禍から始まったゴルフバブルで、アクティブなメンバーが増えているため、確実に予約を取るには、数か月前から予約を入れておくのがいいでしょう。

筆者が入会していた高級コースは、基本的には予約なしの到着順でプレーできました。市原市の中堅コースもメンバー専用タイムが土日祝に設定され、7時30分までにコースに到着すれば、他のメンバーさんと組み合わせしてもらえました。

会員権価格が手頃で会員数が多いコースでは、当日にふらっとコースに行って当日の組み合わせでプレーできるかと言えば、これは不可能です。土日祝日は客単価の高いビジターをどんどん入れるため、組み合わせはおろか、組単位での予約は数か月前から予約を入れないと難しい。とはいえ、クラブに通い詰めて仲間が増えれば、仲間内で数か月先まで毎週土日の決まった時間を予約してプレーするということもできます。コースに柔軟性がなければ、メンバー自身でフリー予約できる環境を作ればいいのです。

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最近、社内の同年代ゴルファーから、60過ぎてからの会員券購入の相談を受けます。まずは予算、次に家から近いかどうか、そして最後にコースの善し悪し。予算内で自宅から近く、そしてコースレイアウトも満足できるなら、それがベストですが、なかなかそうはいきません。とはいえ、クラブライフとは、通いながら友人を増やし、コースへの愛着も生まれるもの。今後20年、どういうゴルフライフを送りたいのか、考え方ひとつで選択肢は絞られると思います。

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。
全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁が見えてきました。

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