クラチャンを目指そう(下)~競技ゴルフへの誘い⑨

<マッチの基本も寄せワン>

社用ゴルフで「恥ずかしくない程度にラウンドできれば」と、30歳でゴルフを始めたMさん(52)。今回のアンケート調査では、平均飛距離「230ヤード」と飛ばない部類のクラチャン経験者で、クラチャンを獲得した時(45歳)のオフィシャルハンデも「6」でした。

勤め人のMさんは年齢的にも働き盛り。当時は土日勤務だったため、土日を夜勤に設定し、夜勤の谷間に倶楽部選手権を戦ったそうです。

「予選から決勝まで6週間も日曜日に休めません。木曜か金曜を休みにして、本戦の前にラウンドで調整しました。コース所属の研修生と一緒にプレーしてスイングチェックをしてもらい、ゴルフ人生の中でも最高の状態でプレーできました」とMさん。

アマチュアのマッチプレーでは、地道にパーを重ねていけば勝機は訪れる

一日の勤務時間が長いMさんは、練習場でボールを打つ機会はほとんどなく、練習はラウンド時のコースのみ。「ラウンド前後は、必ず56度と50度で30~80ヤードを練習。ウエッジでの中途半端な距離を5ヤード刻みで打つ感覚は今も武器になっています」。

コース所属の研修生に教えられたのがウエッジでボールを運ぶ感覚。「ウエッジで大事なのはボールをはじくのではなく、ボールがフェースに吸い付くように乗っている感覚。以前は手先の感覚で寄せていましたが、肩ストロークで、しっかり股関節を使うことを意識するようアドバイスを受けました。この練習のおかげで、ドライバーからアイアンまですべてのショットが安定しました」。

Mさんがクラチャンを獲得したコースはフルバックで7000ヤードを超えるチャンピオンコース。いくらウエッジの精度を上げても、距離の出る相手と互角に戦うには、コース戦略も必要でした。

ドライバーの飛距離が210~230ヤードの自分にとって、コース攻略のポイントは、180~200ヤードを狙うユーティリティーとフェアウエーウッド。マッチではいつもセカンドオナーの自分が、フェアウエーウッドで乗らないまでもピンに寄せやすい位置に運べば、相手に少なからずプレッシャーをかけられます」。

「マッチプレーの面白いところで、先に200ヤード前後を乗せてしまえば、ミドルアイアンの距離の敵はピンを狙っていく。アドレナリンが出ている状況でピンを狙えば、ピン上に外すことが多い。いくらバーディーチャンスと言っても、下りや横からの微妙な3~4メートルはそうそう入らない。長い距離を残しても下からOKパーを拾っていけば、敵は次第にグリーン上で疲弊していきます」とMさん。

Mさん曰く、アマチュアのマッチプレーの要諦は、地道にパーを重ねるしぶとさだそうです。「ハンデ5~6の実力では、下手な駆け引きは自滅への道。自分にできることをしっかりするだけです」。

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