【閑話休題】ゴルフ場の昼食を考察する

昼食もビールもゴルフの醍醐味という方はゴルフ場の売り上げに貢献しましょう

<ゴルフ場の経営で昼食は大事な収入源>

一方、ゴルフ場サイドから見るとどうでしょうか。

千葉県内のあるゴルフ場では、メニューの平均価格が1,300円(税別)。原価率(売上に対する原価の比率)も、麺類で26%~30%、焼き肉系で30%~34%に設定しています。お客さん1人が1,300円の食事を注文することで、約910円の利益(人件費を除く)となる計算です。

現在、レストラン経営を外部の業者に委託しているケースが多く見られますが、ゴルフ場が直営する場合、一日平均40組(4人×1,300円)で来場者すべてが昼食を食べた場合、208,000円の売り上げになります。この数字に飲料(ビールやソフトドリンク)を含めば、さらに10万円程度の売り上げが加わります。

最寄りの駅からクラブバスも運行するあるゴルフ場では、アルコールなど飲料の売り上げも少なくないため、レストランでの利益が年間5,000万円にもなるそうです。ある市原市の高級志向のゴルフ場では、横浜中華街顔負けの中華メニューを設定し、かなりの収益につなげているそうです。

ゴルフ場経営は年間の売り上げがある程度決まっており、コース管理などの固定費が経営を圧迫しています。千葉県のあるメンバーコースでは、全日で来場者が昼食を取る割合が78.5%、同じく千葉のパブリックコースでは、平日の来場者がほぼコンビニのおにぎりなどで済ましてしまうため、昼食を取る割合が全日で約5割という数字が出ています。そもそも平日ゴルファーはプレー代を節約したいため、ゴルフ場で食事をしない傾向にあるためです。

*  *  *  *  *

ゴルフのカジュアル化が進む中、高額な会員権を購入しなくても、バブル期と比べれば安価にゴルフができる環境になりました。セルフでスループレーというスタイルがさらに浸透すれば、ゴルフ場で昼食を取る必要がなくなり、クラブハウスからレストランがなくなる日が来るかもしれません。

一方でゴルフ場を経営するうえで、レストランの収益は無視できません。一流のシェフを連れてきて、ゴルフをしないお客さんも詰めかける味とメニューを提供すれば、クラブライフの充実にもつながり、メンバーの満足度も高まります。

雑草ゴルファーである筆者はラウンド回数を増やしたいので、いかにプレイフィーを抑えるかがテーマですが、ゴルフをレジャーと考えればレストランの味は軽視できません。今後、ゴルフ場が生き残るには、スループレーでハンバーガーなどの軽食提供スタイルと、これまでの昼食休憩スタイルで美味しい料理を提供するスタイルをうまくミックスする必要がありそうです。

関連キーワード


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

あわせて読みたい