藤田惜敗、LIVのブランドがシニアメジャー2連勝 ー 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round 145

日本女子の海外メジャーでの活躍に続き、今週は男子シニアが魅せました。主役は国内ツアー18勝の55歳、藤田寛之。雷雲接近で翌日順延となった全米シニアオープン(米ロードアイランド州ニューポートCC=6954㍎、パー70)最終日、13アンダーで並んだリチャード・ブランド(イングランド)とのプレーオフで惜しくも敗れました。

藤田選手は初日から英国リンクス風の難コースをすいすいとプレー。64ホールを終え、16アンダーまでスコアを伸ばしました。フェアウエーを外したのはわずか1回。パーオン率は84.37%。ところが、3打リードで迎えた月曜日の藤田選手は前日までの安定感を失っていました。残り8ホールで3ボギー。「あのままやっていれば…3打のリードを守ろうとした部分もあった」と悔やみました。

「このメジャーを楽しもうと思い、ここに来た」。試合後の会見でそう話した藤田選手。国内では日本シリーズJTカップ3連覇など40歳代で12勝を挙げ、43歳で賞金王に輝きました。海外メジャーの初参戦は2005年の全英オープン。以来、世界の壁にはじき返されながらも、メジャー挑戦への思いを抱いてきました。シニア入りしてからは、国内シニアツアーの賞金ランクで海外メジャー出場を目指してきました。それだけに優勝を意識しないはずがない。「(楽しもうという)その姿勢を崩さないようにやっていたが、(最後は)ちょっと固かったですね」。藤田選手は正直に心情を語りました。

今回、プレーオフを戦ったリチャード・ブランドはLIV参戦の51歳。5月のシニアPGA選手権にも初出場で優勝しており、シニアメジャー2連勝となりました。プレーオフ4ホール目のバンカーショットは2バウンド目がピンに当たり、カップから2㌢に止まるスーパーショット。藤田が6㍍のパーパットを外し、ブランドの優勝が決まりました。

「最初のシニア競技がメジャーで、しかも続けて優勝してしまうなんて。言葉にならない」。1996年にプロとなったブランド選手は遅咲き。欧州ツアー初優勝は、478試合目、2021年5月のブリティッシュマスターズでした。この時ブランドは48歳で、欧州ツアー初優勝者の最年長記録を更新。前年の全米オープンでは、2日目を終わって首位タイ(最終的に50位タイ)の最年長記録(48歳)を達成しています。

ところが好事魔多しで、ブランド選手は2022年にLIVに参戦したことで、欧州ツアーのメンバーシップを剥奪されました。このため、PGAチャンピオンズツアーにも出場権がなく、優勝したシニアPGA選手権には、全米プロゴルフ協会のスポンサー推薦で出場。なんという強運でしょう。

藤田選手もブランド選手も、トレーニングを続けながら戦いの場を求め、シニアツアー最高の舞台で、素晴らしい戦いをみせてくれました。長い人生、諦めずに努力し続ける人に栄冠が訪れるのでしょう。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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