ベテラン勢が存在感を示した女子ツアー – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round 83

女子ゴルフの大王製紙エリエールレディス(愛媛・エリエールゴルフクラブ松山=パー71)は20日、最終ラウンドが行われ、36歳のベテラン・藤田さいきが67で回り、通算21アンダーで11年35日ぶりのツアー通算6勝目を挙げました。今季は最終日に崩れるなど惜しい2位が3度。しかし今回は3日目から19年の賞金女王・鈴木愛(28)とのハイレベルなマッチプレーを制し、メルセデスランキングでは10位に入るなど2006年のプロデビュー以来、最高のシーズンとなりました。

最終ホール、微妙な1.5㍍のパーパットを沈めると、思わずしゃがみ込んで涙しました。グリーン脇で見守った同学年の横峯さくらにもハグの祝福を受け、会見では「とても長かった11年。素直に嬉しい」などとしみじみ語りました。

それにしても今季の女子ツアーは、19歳で2勝を挙げた川﨑春花ら若手に交じり、30代のベテランたちがツアーを盛り上げました。藤田を筆頭に、終盤戦も優勝争いを続けメルセデスランキング12位に入った上田桃子(36)、三菱電機レディスで11年189日ぶりの優勝を果たした金田久美子(33)、大東建託・いい部屋ネットレディスで優勝した菊地絵里香(34)、日本女子オープンで2位に入るなど存在感を示した申ジエ(韓国、34)。そして忘れてはならないのが11月に40歳になった全美貞(韓国)。2017年以来、優勝はありませんが、メルセデスランキング33位でシードを獲得し、来年は18年目のシーズンに臨みます。あっぱれです。

ここでメルセデスランキング上位に入った藤田と上田のスタッツを見てみましょう。藤田といえば豪快なドライバーショットが印象的。ハイドロ―で飛ばすイメージですが、ドライビングディスタンスでは、249.91ヤードで8位。やはり飛距離は武器です。その他の主なスタッツでは、平均ストローク71.19(13位)、パーオン率71.3%(13位)、平均パット数(パーオンホール)1.804(27位)、パーセーブ率87.58(10位)などとなっています。飛距離はここ数年、伸び続けており、体力を技術でカバーしながら、地道なトレーニングを続けています。

上田も藤田と同じく、ドローで飛ばすショットメーカー。ドライビングディスタンスは、246.2ヤードで12位。エリエール最終日の17番パー5で池に近いピン位置を攻めて見事に2オン、約40㌢のイーグルを決めました。上田は生粋のドローヒッターで、そのスイング動画は本当に参考になります。飛距離も毎年、少しずつ伸ばしています。2007年には賞金女王になっており、この時の平均ストロークが70.82(1位)で、今年も70.88(9位)で当時に近い数字を記録しています。年齢を重ねてもパワーアップしていくのが、藤田と上田の共通点です。

女子ツアーは11月24日より、宮崎市の宮崎カントリークラブ(6487ヤード、パー72)で今季最終戦「ツアーチャンピオンシップリコーカップ」が開催されます。メルセデスランキングでの初代女王・山下美夢有を筆頭に、今季5勝の西郷真央や、USLPGAツアーに参戦している渋野日向子や笹生優花ら40人が最後の戦いに臨みます。終盤までツアーを盛り上げてきた藤田、上田の両ベテランにも注目したいと思います。

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。そろそろドライバーで200㍎の壁が見えてきた57歳。

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