TBSドラマ「不適切にもほどがある!」が話題になっています。昭和バブル世代の筆者も、毎週金曜日午後10時が待ち遠しい限りです。
典型的な昭和の体育教師・小川市郎が1986年から2024年にタイムスリップし、昭和の“不適切”な振る舞いを令和の時代で当たり前のように行う。これを見て思ったのが、間違いなく昭和で厳しく指弾されていた行為が、それを行った本人へのハラスメントにならないよう、ともすれば見過ごされる傾向にあることです。
最近のラウンドで当たり前のように「産卵」するゴルファーに出くわしました。産卵とは、卵(ボール)を産むゴルファー。つまり、OBやロストボールになったのにも関わらず、自らボールを“産んで”プレーを続行する人たちです。過去の関連コラムはこちらから。
ある仲間内のコンペ。打ち下ろしのパー5で、Aさんの2打目はフェアウエー真ん中へ。ところが逆光だったので本人も同伴者もボールの行方を見失いました。Aさんも筆者も見当違いの場所で必死にボールを探しましたが、ボールは見当たりません。筆者も2打目がトラブルだったため、その場を離れましたが、Aさんは同伴者から見えない乗用カートの向こう側から、「ボールありました」と宣言して“3打目”を打ちました。
すると同伴者BさんがAさんのマーク入りのボールをフェアウエー真ん中で発見。「おい、ここにあんたのボールあるよ」と指摘すると、Aさんはバツが悪そうに「えっ、そうなの。こんなところまで飛んでいたの。ナイスショットだったのか」などと言いながら、「じゃあ、このボールで3打目打ちます」と堂々と宣言。
筆者も「え~っ」と思いながらグリーンに向かうと、Bさんは「そりゃないだろ。最初に打ったボールも自分のボールっておかしくないか。あんた卵産んだだろう?」と指摘。Bさんの剣幕にAさんは「ごめんなさい」と平謝り。「いや、よく見るとオレのボールじゃない。誤球だから2罰打ということで勘弁して」と言うと、さすがにBさんもキレました。「誤球じゃないだろ。卵産んだんだから失格だよ。失格!」。
どうやらAさん、あるがままにプレーしない産卵の常習犯でした。もう1人の同伴者は「過去にも何度もあったけど、だれも指摘しなかった。悪いと思ってないから、懲りないんだよ」と苦笑していました。
Aさんはいわゆる競技には出場経験がなく、ルールもよく理解していないゴルファーでした。プレー後も「2打目地点に戻って打つと遅くなるし、あったことにして打ったほうが進行上いいでしょ」と開き直っていました。不正に気づいた段階で注意したBさんは「気分が悪い」とパーティーには参加せず、コースを後にしました。
Bさんの毅然とした態度は立派でした。筆者もAさんに「ゴルフの基本はあるがままですよ」とアドバイスしましたが、Aさんは「だから競技志向の人は嫌い。オレはエンジョイだから楽しくやりたいだけ」と憤慨する始末。ルール無視の自分勝手なプレーがエンジョイでは、同伴者はたまりません。
時田 弘光
~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。










