初心者を温かく見守ろう – 雑草リモートゴルファーの徒然日記⑫

主に平日ラウンドでゴルフを楽しんでいる筆者ですが、コロナ禍の1年で30代の若手ゴルファーが増えた気がします。筆者は50代後半なので、20~40代前半までは若者という感覚です。実際、「気がする」のではなく、大手ゴルフ場予約サイトなどの年代別会員数をみると、30代の割合が増えているそうです。

今回のコロナ禍で多くのゴルファーが密を避けて平日ラウンドを選択するようになり、受け入れるゴルフ場もスループレーや平日ハーフラウンドなど時間とお金をかけないプランを設定。その流れで若い世代がゴルフをしやすくなった環境になったようです。

先日、30代前半の初心者男性と「おひとりさま予約」でご一緒しました。都内在住の会社員で、昨年の4月に友人に誘われて初めてゴルフ練習場に行き、翌月には河川敷ハーフでコースデビューしたそうです。

「ゴルフに完全にハマりました。こんな楽しい遊びはない。リモートワークを利用して、ゴル天で天気をチェックして週イチで平日ラウンドです」と高橋さん(仮名)。「きょうでちょうど50ラウンド目です。ボールを打つ技術はスイング動画で勉強。基本的なマナーはラウンドしながら同伴者に教えてもらいました」という。

ゴルフを心から楽しむには基本的な作法を身につけたい

筆者の時代と違い、今はなんでもネット検索で調べることができる。高橋さんもコースデビュー前に、ネットで「プレーファースト」「他人に迷惑をかけない」などの心得を頭に入れた。しかしながら「これって初心者にとっては無理な心得ですよね。自分のボールがどこに行くかも分からないのに、同伴者に気を使いながら素早くプレーするなんてできませんよ」と高橋さん。

おっしゃる通り。ゴルフはいわゆる一人前と認められるまでに、習得すべき技術やマナーが多いスポーツ。むしろ初心者は「プレーファーストできない。迷惑は仕方ない」と、同伴者が心得るべきでしょう。

60代以上のゴルファーに聞くと、一昔前、多くの初心者は「トラック一杯分のボールを打つまではコースに出るな」と言われ、コースに出たら「打つ前に素振りをするな」「クラブ3本持って、打ったら次の地点まで走れ」などと教わったそうです。まさに窮屈な根性論ですね。

ゴルフを楽しむためにもプレーファーストとマナーは大事です。いつの時代もそうですが、スロープレーとマナー違反は敬遠されます。しかし「おひとりさま予約」や「会社のコンペ」などでゴルフ初心者とプレーする機会があれば、ぜひ初心者目線で優しく指導役をしてみましょう。人に教えることで、自らのマナー違反などに気付く場合もあります。

コロナ禍のリモートワークを利用して理想的なゴルフライフをスタートさせた高橋さんにも苦い経験があります。

「コースデビューして間もない頃、9ホールのゴルフ場で50代くらいの上級者と一緒になりました。こちらから挨拶しても、上から目線で何も返してくれませんでした。緊張しまくりでまともにボールが当たらず、何度も素振りをしていると、はるか先に歩いて行って『早くしろ!』と怒鳴られました。すごく不愉快な思いをしましたが、逆に上手くなってやろうと反骨心に火がつきました」

おひとりさまゴルフで初心者と一緒になったら、初心者目線で温かく見守りましょう

コースデビューして10か月が過ぎようかという高橋さん。今では怒鳴られるようなプレーではなく、学生時代に野球をしていたアスリートらしく時折すばらしいボールを打ちます。スコアも90台前半というレベルです。

ゴルフはある意味、自分の世界に入りやすい趣味です。「ゴルフはこうあるべきだ」と考え、自分にも他人にも厳しいベテランゴルファーは少なからずいます。そういう皆さんにこそ、「だれもが初心者だった」時代を思い出してほしいのです。

さて百戦錬磨のゴルファーの皆さん、ここで初心者のみならずゴルファーに必要なラウンド作法を復習しましょう。

一、ボールはあるがままに打て。一、同伴者がアドレスに入ったら静かにする。一、同伴者のボールの行方を確認する。一、同伴者のボール探しを積極的に行う。一、隣のホールに打ち込んだら、大声で「フォア-」と叫ぶ。一、グリーン上では同伴者のボールの位置を確かめ、ボールからカップまでのラインを踏まない。一、同伴者のプレーについて要らぬ解説をしない。一、ミスしても怒らない。一、ホールアウトしたら正確なスコアを同伴者に明確に伝える。一、インチキをしない…などなど、ほんの一部を紹介しました。

ゴルフ業界を盛り上げていくためにも、ゴルフ初心者は宝です。すでに社会にパワハラが横行していた時代とは違います。若い世代に優しくゴルフの楽しさを伝えていきたいものです。

(時田 弘光)

雑草リモートゴルファーの徒然日記 〜No Golf No Life〜
数年前まで仕事の傍ら競技ゴルフを追求してきたが、加齢とともに競技引退。おひとりさまゴルフやプライベートラウンドで、自堕落でゆるいゴルフライフを過ごすことになった雑草勤め人のコラム。

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