勢いに乗る女子ツアーが華々しく開幕しました。JLPGAツアー2022シーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄県・琉球ゴルフ倶楽部=6,590㍎、パー72)は、“新世紀世代”の西郷真央(20)が最終日に5打差を逆転してツアー初優勝。統合された2020-2021シーズンで活躍したフレッシュなスターたちが実力通りのスタートを切り、今年もエキサイティングな戦いが期待できそうです。
海外メジャーへの参戦を予定する西村プロに大きな期待#ダイキンオーキッドレディス 最終日⛳️
— TBS ゴルフ【公式】 (@GolfTbs) March 6, 2022
終盤までトップ争いを繰り広げた#西村優菜 選手と #渡邉彩香 選手に
インタビュー😁🏅#TBS #golf #ゴルフ #ダイキンオーキッド pic.twitter.com/mWdAskdcG3
中でも期待したいのが身長150㌢の西村優菜(21)プロです。最終日は前半3バーディー、ノーボギーで折り返しながら、後半に2ボギーで失速。通算8アンダー3位に終わりましたが、今年も多くの優勝争いを演じてくれるでしょう。
昨年のスタッツをみると、優勝した西郷と西村はほぼ同じ数字を残しています。獲得賞金は、勝ち星のなかった西郷が1億7899万円で4位、ツアー4勝を挙げた西村が1億7525万円で5位。平均ストロークでは、西郷が70.81(4位)、西村は70.86(5位)。年間トップ10回数は、西村が22試合で西郷が21試合です。さらに1ラウンドの平均バーディー数は、西村の3.454(8位)に対し、西郷が3.444(9位)…。
ところがプレースタイルは好対照で、ドライビングディスタンスは西郷の246㍎に対し、西村は230㍎。パーオン率も西郷の74.54に対し、西村は70.25。ショットでスコアを伸ばす西郷に対し、西村はショートゲームで稼いでいます。平均的な男子アマチュアに近い飛距離の西村プロが、ショートゲームでスコアを作る姿は、参考になります。

ここで西村プロの経歴を簡単におさらいしましょう。
“プラチナ世代”の西村は大阪府堺市出身。5歳でクラブを手にし、7歳の時に観戦したサントリーオープンで、初代“小さな巨人”の宮里藍プロからオンネーム入りのボールをもらい、プロを目指すようになりました。大阪商大高校に進学後の2016年、全日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権(兵庫県・西神戸ゴルフ場)で、稲見萌寧、古江彩佳らをおさえて優勝。この年の日本女子オープン(栃木県・烏山城カントリークラブ)で6位タイに入ったことで、翌年からナショナルチームのメンバーとなりました。
高校卒業後の2019年にプロテストに2位で合格。プロ1年目の2020年に「樋口久子 三菱電機レディス」で最終日に6打差をひっくり返して初優勝を飾りました。そして西村のすごさを見せつけたのが、2021年5月に行われたワールドレディスチャンピオンシップ(茨城ゴルフ倶楽部東コース)。最終日にスコアを伸ばし、14アンダーの大会記録でメジャー初優勝を飾りました。雨による短縮で2日大会となった東海クラシック(新南愛知カントリークラブ美浜コース)では、最終日に63の大爆発で3勝目。そしてその翌週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(利府ゴルフ倶楽部)で3日間首位を渡さずに4勝目。とにかく面白いようにパターを入れていました。
同世代の選手から、“小さな巨人”と呼ばれるのは、グリーン上での攻撃的なパッティングだけでなく、勝負どころのショット力にもあります。開幕戦最終日のバックナインは、ショットがぶれて失速したが、3日目まではドライバーショットを安定させるために「80%の力で打つ」ことを肝に銘じ、どんな状況にも焦らないというメンタルで戦ったと話しています。
宮里藍に憧れてプロになった、小さな巨人が参戦予定の海外メジャーでどんな活躍を見せるのか、目が離せません。
時田 弘光
~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。飛距離に難のある56歳。










