【閑話休題】 自粛キャンセルにもの申す ~ゴルフ場に行こう!

★このコラムは2020年3月18日に掲載したものです。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、多くのゴルファーによる自粛キャンセルがゴルフ場の経営を圧迫しています。

すでにプロゴルフでは、米男子ゴルフのメジャー開幕戦、マスターズの延期が決定。他のプロスポーツでは、プロ野球、サッカーJ・リーグも公式戦が延期となっています。東京五輪の延期論も現実のものになりつつあります。新型コロナの感染状況はまだピークを迎えていない。この状態が長引いて自粛キャンセルが相次ぐと、倒産するゴルフ場も出てくるでしょう。

千葉県市原市にある36ホールのNゴルフクラブでは、2月27日に政府による全国の小中高校に休校要請が発令されて以来、3月13日現在まで、コンペの中止によるレストランの売り上げ減少などで、すでに1000万円以上の影響が出ているという。

相次ぐコンペのキャンセルで多くのゴルフ場が減収減益に苦しんでいる

また、同県東部のメンバーコースでは、土日のビジターのコンペで収益を上げてきたため、相次ぐコンペの中止が大きく響き、稼ぎ時の4月からのシーズンを前に減収減益に苦しんでいます。

実際のところゴルフ場で新型コロナウイルスに感染したという報道はありませんが、2月25日に確認されたウイルス感染者が、ある茨城県のゴルフ場を2月19日に利用していたことが判明。このゴルフ場では、保健所の観察下で徹底した防御策を取り、営業を続けています。

実はこのゴルフ場、スループレーが基本の営業を続けてきたため、プレー本意のゴルファーでにぎわっているそうです。

考えてみれば、ゴルフは広大なフィールドで行うスポーツ。狭い室内に多くの人が集まって行うカラオケやスポーツジムに比べれば、感染リスクは著しく低い。ゴルフ場がある程度の防御策を講じれば、来場者は安心してプレーを楽しめます。

実際に感染者が来場したことが判明した茨城県のゴルフ場では、来場者に徹底した防疫対策を講じています。

①来場時のアルコール消毒、②来場時の体温測定実施、③37.5度以上の発熱や、風邪の症状がある来場者へのプレー自粛要請、④コンペ後のパーティー中止

同時に従業員にもマスク着用の徹底、出社時の体温測定、風邪気味の従業員の自宅待機などを徹底。加えてトイレ、レストラン、カートの徹底消毒を営業終了後に毎日続けているという。

メンバーは今こそホームコースにお金を落とすべき

実際のところ、屋外での感染リスクはかなり低いが、レストランやクラブハウスでの感染リスクは完全に否定できません。しかし、来場者の手洗い、消毒を徹底し、風邪の症状が出ている来場者にはプレー自粛を求めれば、ゴルフ場の防疫対策としてはほぼ満点といえます。

コンペの自粛キャンセルについては、この社会状況では仕方ない側面もある。多くの企業でいわゆる社内コンペが中止となっているのは、「会社側は満員電車の感染リスクを考えてテレワークを認めているのに、週末にゴルフコンペを開催して、万が一、社員が感染した場合、主催者の責任問題になる。感染者が出たことで営業所が営業停止になったら懲戒免職もの」(都内の会社員)という事情から。そのため、公式なコンペとしては中止して、有志でプライベートラウンドを強行するという強者もいるそうです。

千葉県のゴルフ場の多くは、昨年の台風被害によるコース整備で疲弊している。この台風被害を理由に年会費を上げたクラブがあるが、今回のコロナ被害でさらに経営状態が悪化し、多くのメンバーコースが来年の年会費を引き上げる可能性もあります。

そんなことになったら一大事。多くのメンバーは今こそ、ホームコースに足繁く通い、お金を落とすべき。新しいドライバーやパターを買う余裕があるなら、プレー代にしましょう。政府も「健康維持のためには外出して運動することが大事」と、まさにゴルフを推奨しています(?)。感染の終息にはまだまだ時間がかかりそうですが、ゴルファー一人一人が自覚を持って感染対策をとり、ゴルフ場に出かけましょう。

(時田 弘光)