真駒内CC空沼C(6688㍎、パー72)、札幌市――プロ5年目で北海道南幌町出身の内田ことこが初日から首位を走る完全優勝でツアー初優勝を地元で飾った。高校時代に通ったという愛着のあるコースで4日間計16アンダーという圧倒的な強さを見せた。6打差の2位タイに仲村果乃、山城奈々、泉田琴奈が入った。
★スキのない最終日
内田はスタートホールで2打目をグリーン奥のラフに外した。しかし「難しい状況でしたがイメージ通り打てた」と振り返るチップインバーディー。前半で後続に3打をつけて折り返した。「きょうはスコアを気にせず、回りを気にせず」という気持ちでプレーしたという。リーダーボードは17番まで見なかった。
気づけば17番を終えて後続に5打差をつけていた。難関の最終ホール(425㍎、パー4)を迎えたが、内田はドライバーを気持ちよく振り抜いてフェアウエーキープ。残り170㍎をミドルアイアンでピン横約7㍍につけた。「イメージが出ていたのでもしかしたら入るかな」と予感したパッティングは、見事にカップに吸い込まれ、有終のバーディーフィニッシュとなった。まったくスキのない最終日だった。
★ドライバーが飛んで、パッティング巧者
優勝後のJLPGAによるインタビュー動画で、内田は昨年を振り返り、「去年は優勝が現実的でなかった。優勝できるのかなという感じだった」という。今年に入っても開幕から前週まで、15試合中6試合で予選落ち。前週まで2試合連続で予選落ちだったが、その前のサントリーとニチレイで連続トップ10に入るなど調子は上向いていた。
スタッツから内田のプレースタイルを見ると、ドライバーが飛んで、パッティングが上手いというイメージ。ドライバーディスタンスは247.08㍎で19位。平均パット数(パーオンホール)は1.7776で7位。3パット率(3パットかそれ以上の率)は1.9274で3位となっている。ドライバーとパッティングが得意というのは鬼に金棒で、多くのゴルファーにとっても羨ましい限りだ。
「本当に昨年の後半はしんどくてシードも取れないかもという状態だった。今年はそういう思いをしたくないと思っていたので、優勝できて本当にうれしい」と内田。佐久間朱莉と同じ22歳の新世紀世代。佐久間はメルセデスランク首位を走るが、内田は「安定して上位で優勝争いできるようになりたい」としっかりと足元を見つめている。
(堂場 新一)
★新連載
ツアーレビュー 国内外のプロゴルフツアーの結果を適宜、振り返ります。











