2023年モデル「Z-STAR」の大部分は、2020年モデルからのわずかな微調整と機能的な強化に留まる。今回革新的な変化は何もないものの、従来よりもさらに良いものになっているとスリクソンは自信を見せている。
新「Z-STAR XV」には比較的大きな変化が見られるが、「Z-STAR♦」はわずかな調整に留め、スタンダードの「Z-STAR」にはいくつかの改良がされている。
同社は昨年、ブルックス・ケプカとの契約の一環として「Z-STAR♦」をリリースした。これは、ケプカを念頭に設計されたボールだった。
ある時までは。
彼が「Z-STAR♦」と「ZX」ドライバーを捨て、タイトリスト「Pro V1x」(2017年モデル)に戻ったのは、全米オープン前、LIVに参加する直前だった。当時、「ボールの特性が完全にケプカに合っていない」として、新しいプロトタイプに彼を取り込むため調整していると同社は語っていた。
結果的に、LIV ツアー直後に新「Z-STAR♦」モデルを使っていたため、その調整が上手くいったのだろう。
ゴルフボール市場シェアは、「スリクソン」と「ブリヂストン」が4位をかけて競い合っている。「タイトリスト」は誰もが認める王者であり、2位には「キャロウェイ」が追う。
さらに、最近の買収によりボール開発へ注力する「テーラーメイド」は、すぐにはトップに這い上がることは難しいだろう。その中で、スリクソンはついにブリヂストンを抜いて4位に浮上しそうだ。
巨大なゴム会社を後ろ盾に持つこのボールメーカーは、業界で戦うだけの“技術力”を確かに持ち合わせている。 では、各モデルを詳しく見てみよう!