日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が今季ツアーから距離計測器の使用を認めるルール変更を発表しました。高低差の計測は認めていませんが、正確な直線距離が分かることでプロのショットの精度がスコアに直結し、試合がさらに盛り上がることと思います。
距離計測器の使用は2019年のルール改正により、ローカルルールで禁止されない限り、2点間の距離を測ることを認めています。今や距離計測器は必需品で、練習でも積極的に使用するゴルファーが増えています。
多くのアマチュアはその昔、距離計測器が身近になるまで、それぞれの番手で正確にどれくらい飛ばせるかが分かりませんでした。7番でだいたい150㍎とか、ドライバーでだいたい240㍎といった具合。もちろん、その日の気象条件でボールの飛びは変わります。風速4㍍のアゲンストだと15㍎減、降水量1.5㍉の雨だと10ヤード飛ばない…などなど。

まずは己を知れ!なんて初心者時代に年配の上級者に怒られましたが、いずれにしても自分の飛距離を知ることは、ゴルフの上達に直結します。なにしろゴルフは距離合わせのゲームですから。平らなライで、無風の状態でのおおよその基準を持っておけば、スコアメイクにつながります。
最近のコースは、カートにGPSナビがついている場合が多く、グリーンやハザードまでの位置がおおよそ分かるようになっています。ただしGPSは衛生からの電波を利用して登録された位置での計測をするので、ピン位置までの距離が正確には分かりません。ピン位置がグリーン真ん中から7㍎プラスとか5㍎マイナスといったピン位置情報で足し算や引き算をするひと手間が必要です。
一方、レーザー照射で距離を測るレーザー式は精度が高く重宝します。もちろん、アップダウンがきついコースで、砲台グリーンの奥にピンが切ってある場合は、ピンにレーザー照射できず、GPSでしか距離が分からないなんてこともあります。筆者はニコンの初期型を10年以上使用してきましたが、今は手軽な値段で瞬時に照準が合うので重宝しています。
ところで、みなさんは距離計をスコアアップにつなげていますか。筆者のホームコースのベテラン片手ハンデ氏によると、単純にピンまでの距離だけを測るだけでは、距離計を使う意味がないといいます。
「まずはアイアンの各番手で正確にどれくらいキャリーがあるかを把握してください。そのうえで例えばピンが奥にある場合でグリーンが硬い場合、当然ですがキャリーでピンまでは狙いません。逆に砲台グリーンでピンが手前の場合は、多少、ピンをオーバーしても許容範囲と考えます。多くの方がピン位置を確認しないで、距離だけでプレーしているように思います」
~距離計測にもマナーが必要~
さらにこう続けます。「特に冬のラウンドでは、グリーン手前でも凍った地面にキャリーすればいい感じで転がっていきます。左足上がりのライからは程度によりますが、5~15㍎は飛ばない計算で打ちます。ただ軽い左足上がりでは強いドローが出やすいのでプラマイゼロです」
距離計測のマナーについて、片手ハンデ氏は「自分よりティーショットが飛ばず、後方にいる同伴者が2打目を打つ際、ターゲットにかぶるような前方で距離計測しないよう注意しましょう。必ずしもボールの真後ろから計測する必要はなく、離れた横の位置から距離を測れば、同伴者の迷惑にならないし、プレーのスピードアップにもつながります」と説きます。

何事も手順ですね。2打目を打つときは、おおよそのボールからピンまでの距離を把握して、クラブを2本持って行って計測すれば、「あっ、この番手じゃ届かない」なんてことはなくなります。新型の距離計は手ぶれ防止機能や、瞬時の照準合わせができますが、古いタイプの距離計はそうは行きません。「照準が合わないから」と距離計を持ってフェアウエーにいつまでも立ち尽くすのは控えましょう。
ちなみに手が震えてなかなか照準が合わない方は、前の組がグリーン上にいるうちにピンに近そうな人に照射して距離を測るのがよいでしょう。
さて練習での活用法ですが、筆者の場合、ホームコースのほぼフラットなアプローチ練習場で距離を測り、20㍎、40㍎、60㍎、80㍎とざっくりの距離をキャリーで打ち分ける練習をしています。お気に入りの練習場でも、実際に立っている150㍎の看板まで打席からどれくらいの距離があるのか、ネットまではどれくらいかを測って練習するのも一興です。
余談ですが、先日のお一人さまプレーの際、ピンから約30㍎くらいの位置からじっくり計測している同伴者に「おい、そんなに近いのに計測する必要あるのか。感覚でやれよ、感覚で」と説教する上級者というシーンに出くわしました。若者は「すみません」とただ、恐縮しておりました。ハッと気付き、感覚の大切さを認識した筆者でありました(笑)
時田 弘光
~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。飛距離に難のある56歳。










