競技アマチュアが集う関東月例の7月月例競技(@東京ゴルフ倶楽部)で、50歳代の男性ゴルファーが最終ホールで倒れ、病院に緊急搬送されましたが、帰らぬ人となりました。とりわけ7月になってから、体感気温が40度を超す猛暑日が多く、命の危険を感じるほどの暑さでラウンドすることがあります。
遊びのラウンドであれば、プレーをやめるのは容易ですが、翌年の関東アマや関東シニアなどのシードがかかったポイント競技であれば、少し体調が悪い程度なら、プレーを続行してしまうでしょう。関係者によると、亡くなった方は、ようやくたどりついた最終ホールのグリーン上で倒れたといいます。心からお悔やみ申し上げます。
関東ゴルフ連盟(KGA)主催競技で起きたこの事故は、体調不良にも関わらずプレーを続けた選手の自己責任だけで片付けられる問題ではありません。確かに最終的にプレーを続けるか否かの判断は、プレーヤー各自に任されています。しかし最近の異常気象においては、あらかじめ予測可能な範囲でラウンド中であっても競技を中断する指標が、主催者側に必要でしょう。

環境省は、日常生活や仕事での作業、スポーツを行う上で、熱中症予防に有効な指標を設定しています。気温だけでなく、湿度や周辺の熱環境などを考慮して算出した「暑さ指数(WBGT=Wet Bulb Globe Temperature)」。熱中症予防を目的に1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標となります。詳細は環境省HPでご確認ください。
この指標によれば、気温35℃以上で指数31の場合、「運動は原則中止」。気温28~35℃で指標28~31の場合、「厳重警戒(激しい運動は禁止)」と規定しています。関東地域では、連日35℃以上が続いており、間違いなくラウンドは「原則中止」の状態が続いていると言えます。
なお、熱中症指標計測器はネットで販売しているので、各ゴルフ場のクラブ競技の主催者も、計測器の数値を確認しながら、競技続行か否かの判断ができます。関東月例という競技ゴルファーの虎の穴で起きた悲劇。こうした不幸な事故は、各クラブの月例や研修会などでも起きる可能性があります。競技運営の際、「暑さ指数」の導入を検討してはいかがでしょうか。

最後に典型的な暑さ対策+アルファを紹介します。
①ラウンド中は面倒でも日傘を使用
②麦茶や経口補水液(大塚製薬OS-1など)を携行
③塩キャンディーを携行
④7~8月のゴルフは早朝プレーを中心に
⑤ラウンド中、体調不良(めまい、力が入らないなど)を認識したら、すぐにプレーを中止する
命より大事なラウンドはありません。
時田 弘光
~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。










