あるがままに打て!がすべての基本 – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round109

コロナ禍前後から参入してきた若い世代のゴルファーの皆さんがゴルフ業界を盛り上げています。今やゴルフ場には20代~30代のアクティブなゴルファーでにぎわっています。ネットには初心者向けのレッスン動画が溢れ、ラウンドデビューする前にある程度のスイング理論を学んでいる方が増えています。

しかしながら、ゴルフの一番の基本である「Play the ball as it lies(あるがままに打て)」を理解しない初心者の皆さんが少なからずいるようです。つまり、ティーショットしたらホールアウトするまで、基本的にはボールには触らない(ノータッチ)のがゴルフです。

「まだ初心者なので悪いライから打つ技術がない」「少しでも良いスコアで回りたいから、おまけして」「60歳代の先輩ゴルファーから、『そんなところからじゃ打てないから、いいところに出して』と言われた」などなど。確かに少しでもよいライからボールを打ちたい気持ちは分からないでもありませんが、それがゴルフです。待望のラウンドデビューまで、練習場の平らなライからボールを打ってきた初心者の皆さんが、左足下がり、前下がり、前上がり…など様々な傾斜だけでなく、深いラフや、ディボット跡にはまったボール、ラフとフェアウエーの境目にボールがあるなど、コースならではの状況にいかに対応するかがゴルフの醍醐味でもあります。

困難な状態から「あるがまま」にプレーするのもゴルフの醍醐味

先日、知り合いに頼まれて初心者(ゴルフを始めて約半年で10ラウンド前後)とご一緒しましたが、その20歳代の男性は、ティーショット後、フェアウエーからでもボールを動かして打っていました。

さすがに見かねて、「ティーショットしたらホールアウトするまで、ボールに触ったらだめだよ」と教えてあげました。すると若者は「そうなんですね。知りませんでした」と、以降は「あるがまま」でプレーを続けました

若者曰く。「最初にコースデビューに同伴してくれた年配の方から、『最初のうちは打ちやすいライに持ってきていいよ』と言われて、それがクセになっていました」。びっくりしたのは、林の中に打ち込んだボールを、グリーンを狙えるラフまで持ってきて、打っていたこと。何の悪気もなく「ここから打ちまぁ~す」と宣言されたので、ホールアウト後にアンプレアブルの方法などを教えてあげた次第。

ネットにはスイング理論やいかに楽しくラウンドするかの方法を紹介する動画が溢れていますが、「あるがままに打て」を推奨する動画は少ないようです。「ボールに触らない」という大原則は、マナーの範疇で語られることが多いようです。

接待ゴルフからゴルフを始めた筆者は、会社の大先輩から教わった大原則が「プレーファースト」「あるがままに打て」「同伴者のボールを見失うな」でした。ある程度、ボールをコントロールできる技術がないと難しいハードルでしたが、「あるがまま」だけは心がけひとつ。

USGAの動画「Rules Corner Presented by Rolex: Playing Ball as it Lies

ひどいライから打つことで、ある程度、「こんなショットになるな」という経験則が身につきます。一方でビジネスパートナーの同伴者がディボット跡にボールが入っていた場合。何事もなかったようにさらっとボールを打つ人か、「うわっ、ひどいライだな」などと大声でグチを言いながら打つ人かで印象が変わってきます。一日中グチだらけのゴルフでは、はたしてその方とビジネスを続けていけるか、疑問になります。

ゴルフ場には排水溝やカート道路があり、整備不良による裸地などさまざまなライが存在します。雨の日には、ボールのあるライが水の浮いたカジュアルウォーターという場合があり、ルールで救済を受けられるケースもあります。しかしそれ以外は、「あるがまま」でプレーする。将来的に競技ゴルフをするのか、エンジョイゴルフだけで楽しむのか、ゴルフスタイルに違いはあれ、「あるがまま」は大原則です。

せっかくのラウンド。少しでもいい状態でストレスフリーにプレーしたいと思う気持ちも分からないではありません。しかしながら、1日のラウンドは人生と同じで、山あり谷あり。幸福な時間と不幸な時間は同じように訪れます。突然、やってきた困難にどう対処するか。その困難をしっかり受け止めて、何事もなかったように振る舞えるかどうか。そんなところにゴルファーとしての質が問われる気がします。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。
全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁が見えてきました。

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