EAST LAKE GOLF CLUB (7440, par 70), Atlanta, Ga.――トミー・フリートウッド(イングランド)がPGAツアー164試合目にしてようやく初優勝を手にした。それもツアー最終戦で年間王者の称号と1000万㌦(約14億6866万円)を獲得。フェデックスカップでツアー初優勝を挙げたのも史上初だ。
「どんな状況でも自分は粘り強く、バウンスバックし、戦う気持ちを持てると言うのは簡単だが、それを実際に証明するとなると、そう簡単ではない」。優勝後の会見でフリートウッドはしみじみと語った。「これまで自分は試合の土壇場で間違った決断をし、ひどいスイングをしてきた。その度に疑念が沸いたが、粘り強く正しいことを続ければ、現実になると。それを証明できて嬉しい」。
クラシックなスイングで、ショットメーカー。生真面目で素直な性格からプロ仲間だけでなく世界中にファンが多い34歳は、初優勝前までトップ5が30試合もあり、2位が6試合もある。2024年のマスターズで3位。2018年の全米オープンで2位、そして翌年の全英オープンも2位。ツアー外ではあるがパリ五輪も銀メダルだった。なんとも輝かしい成績だ。
「負けた試合から学び、それを次の試合で試してどうなるか」。フリートウッドは敗戦を常に前向きに考え、前進してきた。
フリートウッドはツアー選手権最終日、68ストロークでプレーし、計18アンダーで、後続に3打差をつけて勝利を手にした。残り3ホールで同組のポール・キャントレーに2打差。今シーズン、トラベラーズ選手権とフェデックス・セントジュード選手権では、同じ状況で自らが崩れ、勝利から見放された。しかし今回のフリートウッドは違った。正確なアイアンショットでピンを刺し、残り3ホールをすべてパーで収めた。
フリートウッドといえばL字に近いブレード型のパターを愛用してきたが、4月にネオマレットのスパイダーに変更していた。このパターヘッドの座りが良く、アドレスでヘッドを地面に置くと、アラインメントが取りやすいそうだ。同じテーラーメイド契約のマキロイやシェフラーもスパイダーを使用しており、信頼できるパターの存在が優勝をたぐり寄せたのかもしれない。
(堂場 新一)











