【閑話休題】ゴルファーの敵、スロープレーを考える

<スロープレーヤーにこそスピードゴルフを>

筆者がゴルフを始めた1990年代は、ラウンド時に小うるさい年配の上級者たちから「クラブは最低3本持って走れ、打つ前に素振りはするな。ショートパットほどラインを読むな。カップの真ん中にしっかり打て」などと、厳しく指導された記憶があります。スロープレーは全ゴルファーの敵であるという教えが徹底されていました。
筆者がゴルフの手ほどきを受けた師匠がせっかちな方で、ゴルフのほかにフルマラソンが趣味でした。その方は最盛期で片手ハンデになりましたが、パターイップスになり、気分転換にスピードゴルフを始めてから、イップスから立ち直ったのです。

スピードゴルフはスコアとタイムの合計で競うゲーム。クラブは最大7本で、ランニングシューズでのプレーが認められます。残り距離などは腕時計タイプのGPS距離計を使用し、ボールに到達したら、決断力良くピンを狙います。

スピードゴルフの最大のメリットはまさにグリーン上。あれこれ考えずに打つ。走ってプレーしているので心拍数も上がっているし、勢いで打つしかない。悩むヒマがないのでイップス気味の方にはぜひ、オススメです。スピードゴルフについて興味のある方は日本スピードゴルフ協会(https://www.speedgolfjapan.com/about)のサイトをご覧ください。

流れるようなルーティーンでスパッと打ち抜く。ダンディーなゴルフをしよう

<グリーン上での往復歩測やミスショット後の素振りは厳禁>

スロープレーは、遅い人に限って認識していないのが問題です。これまでのラウンド経験で、一度でも友人やキャディーさんに「もう少しスピードアップしましょう」と注意された方は、ボールを打つまでの手順をよく振り返ってみてください。

①ティーグラウンドでは自分の順番が来る前に、軽いストレッチをして身体をほぐしておく。前の方が打ち終わったら、ターゲット後方から狙いをつけて、スムーズにティーアップ。軽いワッグルをしたらスパッと打ち抜く。

②グリーンを狙う2打目も、セルフプレーならクラブ3本を持ってすぐに自分のボールの位置に移動。先に打った同伴者の距離を聞いておいて、だいたいの引き算でピンを狙いましょう。

③グリーンに上がる前にグリーン全体の傾斜を把握。10㍍以上のロングパットの場合、まずはカップの位置に行ってから自分のボールに向かって歩測し、そのまま打つ。決してボールの位置からカップまで歩いていき、またボールに戻るような往復歩測をしない。こういう手際の悪さは、会社や接待のコンペの場合、「あいつは仕事でも要領悪いからな」とレッテルを貼られる危険があります。

ミスショットしても「やっちゃった~」などと大声を出して、原因究明の素振りを何度も繰り返さない。何事もなかったように、黙々と打ったボールの位置にすみやかに移動し、次のショットを考える。

⑤同伴者のボール捜索は率先して行う。ティーグラウンド上でも同伴者のボールの行方をしっかり確認し、2打目以降も同じ。ボール捜索時間は3分しかありません。なるべく多くの目で捜索すれば時間短縮になります。

⑥スロープレーは高速道路の渋滞と同じ。一人のスロープレーが、その日一日のゴルフ場全体の進行を妨げます。「同じ金払ってるんだ。何が悪い」などと開き直っているようでは、もうゴルフをする資格はありません。

いかがですか。スロープレーは百害あって一利なし。ティーアップしたら、流れるようなルーティーンで10秒以内にボールをスパッと打ち抜く。かっこいいじゃありませんか。そういうダンディーなゴルファーになりたいですね。

(文:時田弘法)

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