先週の土曜日(20日)にフィリピンの東で発生した台風7号は、西よりに進みながら急発達し、22日(月)には非常に強い勢力となりました。その後、進路を北よりに変え、きょう26日(金)11時現在、暴風域を伴いながら久米島の北北東約150kmを北東に進んでいます。
また、23日(火)にはマリアナ諸島で台風8号が発生。日本の南をこれまでの予想より西よりのコースをとりながら北上しています。
西日本~東日本の太平洋側に停滞する梅雨前線に向かって、このダブル台風からの熱帯起源の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になっています。
九州を中心とする西日本では大雨となり、24日(水)には鹿児島県薩摩地方で線状降水帯が発生。土砂崩れや交通混乱、冠水や浸水被害などが発生しました。
きのう25日(木)にかけても雨は強弱を繰り返しながら続き、長崎県など九州北部の一部では72時間降水量が500ミリに達し、記録的大雨となっている所もあります。大分県の山国川上流部では氾濫危険水位に達し氾濫のおそれがあるとして、「レベル4氾濫危険警報」が発表され、そのほか、激しい雨が断続した長崎県・佐賀県・福岡県などには「レベル4土砂災害危険警報」が発表されました。
きょう26日(金)は活発な雨雲の範囲は東日本へと広がりつつあります。1時間に30ミリ~40ミリの激しい雨や、50ミリ以上の非常に激しい雨の降っている九州~近畿地方では、相次いでレベル4土砂災害危険警報が発表されています。
また、長野県や静岡県にも活発な雨雲がかかり始め、バケツをひっくり返したような激しい雨の降っている所もあります。
▼ 雨雲レーダー26日(金)11時現在

≪最新の台風進路はこちら≫
今週末は、あす27日(土)に台風7号、8号が東海、関東甲信地方にかなり接近する見込みです。台風8号においては、上陸する可能性もあり、油断ができない状況が続きそうです。
▶週末の天気のポイント 6/27(土)~6/28(日)
【天気】長引く大雨 災害レベルの強雨に警戒
【気温】梅雨らしく蒸し暑い
【風】土曜日にかけて瞬間的には30m/s以上の暴風

27日(土)は台風8号と台風7号が午前と午後に東海~関東甲信へ接近する、非常に警戒度の高い日となります。きのう25日(木)から既に雨が降り続いていることに加え、あす27日(土)は北上する台風からの湿った空気の流れ込みが強まり前線の活動が一段と活発化し、雨が強まる見通しです。地域によっては線状降水帯が発生するおそれも。長時間にわたり大雨となると、土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水などの災害リスクが高まりますので十分な警戒が必要です。
🗼 東京・神奈川エリアのポイント解説
🔳 6月27日(土) ☔🌀 - 大雨・高波・台風本体が最接近 終日にわたり警戒が必要な一日 -
台風8号が午前、台風7号が午後に接近する見込みです。きのうから降り続く雨に加えてさらに雨量が増えるため、大雨になるおそれがあります。東京・神奈川は夜遅くにかけて断続的に雨と風が強まる、非常に厳しい一日になります。うねりを伴った高波にも警戒が必要で、沿岸部を中心とする強風にも注意が必要です。
【雨の予想 (24時間降水量・多い所で)】
☂ 26日(金)12時~ 27日(土)12時 → 150ミリ
☂ 27日(土)12時~ 28日(日)12時 → 150ミリ
🏌️ ゴルフPoint ▶ 27日(土)はゴルフ場自体が安全のためにクローズする可能性が高い一日です。さらなる大雨に備えて、今のうちに「情報の入手方法を確認」しておきましょう。
▶「ハザードマップポータルサイト」で災害リスクを確認。身の回りでどんな災害が起こりうるのか調べることができます。
▶「川の防災情報」では、川の水位やダムの放流状況を把握することができます。
▶大雨や強風、高波により、道路が通行止めになったり、冠水するおそれがあります。最新の気象情報や道路情報(PC)(スマホ)などに注意し、時間に余裕をもって行動しましょう。
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🔳 6月28日(日) ☁️ - くもり・湿った梅雨空続く -
2つの台風はその後、日本の東で温帯低気圧に変わる見込みです。台風が抜けても、28日(日)は前線や気圧の谷の影響が残るためスッキリ回復とはならず、雲が多く、雨が降りやすい天気が続く見通しです。最高気温は24〜26℃前後で、湿度の高い蒸し暑さが続きます。
🏌️ ゴルフPoint ▶ コースは前2日間の大雨でフェアウェイ・バンカーともに大きく影響を受けている可能性が高く、コースのオープン状況を事前に確認してください。再開していても、カジュアルウォーターの処置や、ぬかるみへの対応を想定したラウンドになりそうです。
🌊千葉エリアのポイント解説
🔳 6月27日(土) ☔🌀🌊 - 大雨・暴風・高波 外房は最大級の警戒 -
千葉県の太平洋沿岸は台風接近時の暴風・高波の影響を最も強く受けるエリアのひとつです。外房・館山方面の沿岸コースでは強風による被害(飛散物・倒木など)のリスクも高まります。沿岸部を中心に非常に強い風や強い風が吹き、台風の勢力や進路によっては瞬間的に30メートル以上の暴風が吹くおそれもあります。
また、夜遅くにかけて、断続的に雨脚が強まり、局地的に雷を伴った非常に激しい雨の降る所がありそうです。警報級の大雨となるおそれもあり、土砂災害、低い土地の浸水や川の増水・氾濫などに厳重な警戒が必要です。
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🔳 6月28日(日) ☁️🌂 - くもり一時雨・太平洋側は回復が遅れる -
台風本体に伴う雨雲は27日(土)の夜遅くに東海上へ離れる予想ですが、28日(日)は気圧の谷の影響で雲が多い空模様で小雨が降る時間帯もある予想です。沿岸部では午前を中心に吹き返しの風がやや強めに吹きそうです。最高気温は26℃前後の予想で、少し日が差した際には、もう少し上がって蒸し暑く感じられるでしょう。
🏌️ ゴルフPoint ▶ 台風8号は当初の予想よりも西よりを進む予想に変わり、27日(土)には東日本太平洋側にかなり接近し、上陸する可能性もあります。台風は速度を上げて接近するため、急激に強まる雨や風に注意が必要です。
28日(日)にラウンドを予定している方は、特に外房・南房総エリアはコースの復旧状況を入念に確認しましょう。
🗻御殿場・伊豆エリアのポイント解説
🔳 6月27日(土) ☔⚡ ― かなり接近、上陸の可能性も・東海地方(伊豆エリア)は厳重警戒 ―
伊豆エリアは台風からの暖かく湿った空気が南向き斜面に集中しやすい地形のため、早い段階から雨の量が増加する見込みです。御殿場エリアも大雨に警戒が必要です。前回の台風6号や梅雨の雨の影響で地盤が緩んでいる箇所が残っており、きょう(26日)の雨だけでも土砂災害リスクが急速に高まる可能性があります。
【雨の予想 (1時間降水量・多い所で)】
☂ 26日(金) → 40ミリ(激しい雨)
☂ 27日(土) → 70ミリ(非常に激しい雨)

また、
【雨の予想 (24時間降水量・多い所で)】
☂ 26日(金)12時~ 27日(土)12時 → 300ミリ
☂ 27日(土)12時~ 28日(日)12時 → 150ミリ
伊豆半島は台風進路に近い位置にあり、今回の週末で最も大きな影響を受けるエリアです。駿河湾・相模湾は大しけとなり、御殿場でも瞬間的に25m/sを超える暴風が吹く可能性があり、倒木・飛散物による被害が懸念されます。地盤が緩んだ状態でのこの大雨は、土砂災害発生の可能性を大きく高めます。
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🔳 6月28日(日) ☁️🌂 - くもり一時雨・回復は最も遅れる見込み 土砂災害への警戒が続く一日 -
雨は27日(土)の夜遅くにいったん上がりますが、28日(日)は南海上にのびる前線や気圧の谷の影響で雲が広がり、雨が降りやすい天気が続くでしょう。最高気温は御殿場は24℃くらい、伊豆では26℃前後の予想で、極端な暑さはなさそうですが、湿度が高くムシムシと感じられそうです。地盤の緩んだ箇所では、台風が抜けた後も雨が残ることで土砂災害の危険度が高い状態が続きます。コースへのアクセス道路(伊豆縦貫道・国道135号など)では、通行止めや強風による倒木などが発生している可能性がありますので、ゴルフの予定がある方は事前の確認を。
🏌️ ゴルフPoint ▶ 御殿場・伊豆エリアでのラウンドは慎重な判断が必要となりそうです。コースの公式情報と道路情報(PC)(スマホ)を必ず確認してから出発しましょう。
⛳ 今週の「風読み」豆知識
~ 🏌️ ゴルフ場が「避難場所」にもなる? 知られざるコースの防災機能 ~
台風が接近する週末、ゴルフ場というと「クローズになって残念」というイメージばかりが先に立ちますが、実はゴルフコースには防災上の役割があります。
ゴルフ場は広大な敷地に芝生が広がり、樹木も多く配置された、いわば「巨大な緑のスポンジ🧽」のような構造をしています。この特性が、水害対策に一役買っているケースがあるのです。
具体的には、ゴルフ場の調整池(コース内の池やペナルティエリア)は、設計時から雨水を一時的にためる「治水機能」を兼ね備えていることが少なくありません。大雨が降った際、ゴルフ場の池や芝生が雨水を吸収・貯留することで、隣接する住宅地や河川への急激な水の流入を緩和する効果が期待されています。実際に、一部の自治体ではゴルフ場と「大雨時の貯水協力」に関する協定を結んでいる例もあります。
また、芝生に覆われたフェアウェイは、コンクリートやアスファルトと比べて雨水を地中に浸透させる能力(透水性)が高く、都市部の「内水氾濫」(下水道の処理能力を超えた雨水があふれる現象)のリスクを下げる役割も担っています。緑豊かな丘陵地に広がるゴルフコースが、知らず知らずのうちに地域の防災インフラの一部になっているのです。
一方で、近年増えているような記録的な大雨では、ゴルフ場自体の調整池や排水能力にも限界があり、コースが「水を吸う側」から「水があふれる側」に転じることもあります。コース内の池の水位や、コース近隣の河川・低地にお住まいの方は、台風接近時には早めの注意が必要になります。
ちなみに、今年は1月から6月まで毎月1個以上の台風が発生していて、6月の時点で8号まで発生しました(8個発生)。これは平年の約2倍のペースでの発生数となり、過去に2度しか例がないくらい珍しい状況となっています。温暖化が進む中、大雨による災害リスクは高まっていくことが懸念される中、ゴルフコースが持つ「緑のスポンジ」としての機能にも、今後、より注目が集まっていくかもしれません。
ご自宅や勤務先の近くにゴルフ場があるという方は、ハザードマップと合わせて、そうした立地のメリット・デメリットを知っておくのも、台風シーズンの備えのひとつになりそうです。
(予報士解説)










