ゴルフはメンタルなスポーツ。同伴者が思わぬ崩れ方をした場合、ここぞとばかりにアドレナリンが出る選手もいれば、負の影響を受ける選手もいます。
女子プロゴルフツアーの樋口久子・三菱電機レディス(埼玉・武蔵丘GC)の最終日が29日、行われ、単独首位スタートの鈴木愛がまさかの80を叩き、19位に沈みました。優勝を争う最終組だけに、プレーリズムなど同伴競技者に影響がなかったとはいえません。
今季2勝目を狙う鈴木は、ショートゲームの名手。その鈴木が11番パー4でまさかのダブルパーで優勝争いから脱落。ピンを狙った2打目がグリーンをオーバーしてラフへ。下り傾斜を警戒した鈴木は3打目を高さで止めるロブショットを試みましたが、ボールはグリーン面に届かず、ボールは傾斜を下ってラフへ。続く4、5打目もロブショットが傾斜を転げ落ち、6オン2パットの8。この後、ショットが乱れ、ボギー、ダブルボギーと大きく崩れました。
優勝を争う最終組での不測の事態は、プレーのリズムに大きく影響します。同伴競技者の原英莉花は73とスコアを伸ばせず。今季4勝の山下美夢有はトータル9アンダーでプレーオフに残ったものの、本戦は5ボギー(7バーディー)を打つ乱調。終盤のパー5で1㍍を外してボギーにし、優勝したリ・ハナ(韓国)と仁井優花との18番でのプレーオフでは、それほど難しくないアプローチをミス。最終組を包んだ負のオーラが、山下のパッティングやショートゲームを微妙に狂わせたと思います。
プロと違い技術で劣るアマチュアの競技では、よくある話かもしれません。理事長杯やスクラッチ杯などの公式競技で、首位スタートの選手が大崩れして同伴競技者もお付き合い。終わってみれば1組前の選手が優勝なんてことはよくあります。
もう10年以上も前の話ですが、筆者が所属していたクラブのスクラッチ杯で、首位スタートの選手が後半15番までトータル3オーバーで首位をキープ。あと3ホールとなった16番でまさかの3連発OB。クラブの実力者のまさかの乱調に、筆者も含め他の同伴者も妙な緊張感と疲れからか、ショットがおかしくなり、最終組は全員、残念な結果となりました。
最後は目の前の1打に集中できる精神力ですね。その意味で、最終日の後半で3ボギーをたたきながらも、最終ホールで確実にバーディーを沈め、プレーオフに残った山下選手のメンタルを見習いたいものです。
時田 弘光
~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。










