オフにクラブセッティングを考える(下)- 雑草リモートゴルファーの徒然日記㊸

前回はドライバーとフェアウエーウッド、ユーティリティーのセッティングについてお話しました。今回はスコアメイクの肝であるウエッジについてお話します。

まずはウエッジです。今年の冬は異様に寒いです。筆者が暮らす房総半島でも、最高気温が6度なんて日があります。風がなければいいのですが、風速3㍍にもなると、体感気温は3度以下になるので、手先の感覚はなくなります。

早朝は芝も濡れてペタペタになるし、逆目の芝だと、少し刃先から入ると、ザックリ確定です。こんな状況で60度や58度のウエッジでクリーンに打とうなどと考えるのは実戦的ではありません。

冬の厳しいライでは、ウエッジを使うより、チッパーで転がした方がラクにラウンドできる
(「ゴルフ チッパー」で検索してください)

筆者が20年近く愛用しているのが、独特のグースがついたリンクスマスターモデル(57度)です。バウンス(ウエッジ下部の膨らみ)が薄く、冬特有の薄い芝からもクリーンにボールを拾うことができます。砂のないバンカーからも打ちやすく、お助けクラブとして重宝しています。

リンクスでもつらいのは逆目でペタペタした芝です。思い切りよくボールを運ぶ意識がないと、ザックリのミスが出ます。

そこで投入すべきは、チッパーです。チッパーはジガーとも呼ばれ、かなり以前から初心者の“お助けクラブ”としてその存在感を示してきました。

ロフトは35度から45度で、パターに近い形状のデザイン。35度といえば、8番アイアンで、45度はピッチング。いずれもソールが広くダフりに強い設計となっています。青木功プロがその昔、「ゴルフはゴロフだ」と名言を残しましたが、ライが厳しく、グリーン上も凍っている冬に、ウエッジでボールを上げて止めようとするのは最悪の選択。固いグリーンではボールは跳ねるだけでスピンはほどけてしまいます。

冬のアプローチで最初に考えるべきは、まずはパターで打てるかどうか。砲台グリーンやバンカーを越えないといけない状況でパターは厳しいですが、ロフトが40度前後のチッパーなら、バンカー越えも可能です。ヘッドに重量感があるので、ウエッジのように手先を使ってザックリというミスがありません。パターのように打てるので、方向性も良くなります。

冬の難しいライからザックリを繰り返すと、アプローチイップスになる

冬には、バンカーの砂も霜でバリバリになっていることがあり、こういう場合のサンドウエッジでのショットはハードルが高い。アゴが高くなければバンカーからもチッパーで脱出できます。

チッパーを入れることで、ウエッジのセッティングが1本増えることになります。筆者の場合は通常、48度、52度、56度の3本体制ですが、チッパーを入れて52度を外します。56度のサンドウエッジは、アゴの高いバンカーや、40~50ヤードをある程度高さを出して寄せたい場合に必要です。52度がカバーする距離は、48度のハーフショットで十分、対応できます。

いずれにせよ冬の難しいライからあえてウエッジで打つのは、おすすめしません。なぜならザックリやトップの失敗経験がイップスにつながるからです。方法論として冬とシーズン中のアプローチはまったく別物として考えた方がいいでしょう。

次にアイアンですが、筆者は冬用にソールが厚く、グースのついた低重心アイアンを投入します。打ち込む意識を持たず、手前からダフるように払い打ちすることで、ボールも上がるし、ラクにグリーンを狙えます。ヘッドの大きいアイアンを使用することで、ヘッドを返す意識もなくなり、スイングも良くなります。

ピンを狙うのでなく、アプローチしやすいグリーン手前まで運んで、後はチッパーで転がしという考え方がゴルフをシンプルにします。結果、スコアも良くなります。

冬ゴルフでは、クラブセッティングをいろいろ変えてみるのも楽しいものです。ドライバー二刀流、パター二刀流、あるいはあえてクラブ本数を7本に減らしてプレーする。4月以降のシーズンに備えて、自分のゴルフを見直すいい機会にもなります。

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。飛距離に難のある56歳。

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