アコーディアは生まれ変わるか – 雑草リモートゴルファーの徒然日記㊳

国内で100コース以上を運営するアコーディアが、ソフトバンクグループ傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに買収されました。自宅の地下に練習場を作るほどのゴルフ好きで知られる孫正義会長率いるソフトバンクグループ。多くのアコーディア会員は、「これでクラブ運営が少しは良くなるだろう」と安堵しているのではないでしょうか。

2002年、米投資会社のゴールドマンサックスの不動産投資ファンドが、バブル崩壊で経営難に陥った日東興業の株式を買収して経営権を握る。当時、日本のゴルフ場の多くは、多額の預託金返還時期を迎え、アコーディアが日東興業など運営のままならない全国のゴルフ場を次々と買収。2005年3月に社名をアコーディアとし、2006年には東証一部上場を果たしました。

筆者もアコーディアに買収された千葉県北東部のコースのメンバーになりました。入会後に浴場の温泉を廃止。開場当初からのメンバーさんに聞くと、「当時はガラスのグリーンと呼ばれたぐらい高速だった」グリーンも年を通じて8~9㌳に。砂のコストを省くために、バンカーをつぶし、フェアウエーにあった樹木も伐採された。当時のアコーディア幹部に聞くと、「管理コストの削減とスムーズな進行のため」でした。

ソフトバンク傘下の米投資会社がアコーディアを買収。メンバーライフは改善されるか?

働く従業員の皆さんも、「アコーディアになって昇給がなくなった。何年働いても給料は変わらない」と、モチベーションは下がるばかり。コースのスタッフさんも数年後には古株の方から辞めていきました。悲しかったのは、スタート後の練習に付き合ってくれた古株の研修生が、リストラで辞めさせられたことです。

入会当初は予約しやすかったフリー予約枠も、ビジター優先の「お一人様予約」に奪われ、メンバーなのにバリューゴルフの「お一人様」で予約すること度々… 本来、会員権を購入してメンバーとなるメリットとは、土日祝日に安心してプレーできるティータイムが確保できること。4万円もの年会費を支払いながら、プレーの優先権がビジターに奪われるなら、メンバーになる意味はありません。

一方、PGMはどうでしょう。PGMもアコーディアと同時期に、米投資ファンドのローンスターが地産グループのゴルフ場を買収し、全国のゴルフ場の買収を行いました。2011年、パチンコメーカーの平和が株式公開買付で子会社化し、2015年には完全子会社としました。

PGMとアコーディアの違いは、従業員教育と待遇の違いもあります。PGMは平和の子会社となった当時、「パチンコ屋がゴルフ場運営できるの?」と、不安の声も聞かれましたが、コース管理から従業員への待遇までアコーディアを凌ぐものでした。メンバーであるなら従業員の対応の良し悪し、日々の会話の中でコース運営がきちんとされているかがよく分かります。

メンバーが本来のメンバーライフを取り戻せる運営をしてほしい

PGM傘下のコースでグレードの高いグランドPGMのコースは、すぐにでもトーナメントができるコース管理と、高級感にあふれています。ビジターとしてPGMのコースをコンペ予約するにはアコーディアと比べると、お高い印象ですが、年会費を払うメンバーの予約優先権などを勘案すると、バランス良く運営しているという印象です。

筆者の友人がメンバーとなっている東千葉CC。会員優先の素晴らしい高級コースでしたが、数年前にアコーディア傘下となって以来、多くのビジターが平日、土日祝日とも来場し、コースは荒れ放題。レストランのメニューも限定メニューとなり、コース管理もラフを刈らず、ディボットも多く、グリーンも荒れてしまったといいます。

アコーディア傘下のコースがPGMだったら、と考えることもあります。実は2012年11月にPGMホールディングスがアコーディアに対する敵対的TOBを行いました。結果的に失敗に終わりますが、この時に自分の元ホームコースがPGMになっていたら…と思うこともあります。

今後、新たな資本下に置かれるアコーディア傘下のゴルフ場がどのように生まれ変わるのか。少しでも付加価値を上げ、本来のコースの魅力を取り戻し、会員たちが本来のメンバーライフを取り戻せる運営をしてほしいと思います。

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。

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