シャウフェレ、全英OPで今季メジャー2勝目 ー 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round 148

5月の全米プロ選手権を制したザンダー・シャウフェレ(米国)が、21日の全英オープン(スコットランド・ロイヤルトゥルーン、パー71)最終日にボギーフリーの6アンダー、65で回り、通算9アンダーで今季メジャー2勝目を挙げました。年間メジャー2勝は、2018年のブルックス・ケプカ(米国)以来。東京五輪金メダリストが、パリ五輪を前にさらにギアを上げてきました。

18番最終ホール。30歳のシャウフェレは、最終組でなかったこともあり、わずか5㌢のウイニングパットをマークせずにそのままタップイン。同組のジャスティン・ローズ(イングランド)のバーディーパットを見届けながら、サンディエゴ州立大時代の同級生でキャディーのオースティン・カイザーさんと抱擁し、静かに優勝をかみしめました。

なんともクールな男です。優勝後のインタビューで、「自分はこぶしを突き上げて走り回るタイプでないかもしれないが、それが自分の性格」と語りました。アドレスからショットまでいつも同じルーティーン。1打1打に集中する表情で、時折吹き荒れた風速20㍄の風にも表情を変えることはありませんでした。最終18番、ピンまで194㍎を8番アイアンでピンまで5㍍のバーディーチャンスにつけると、ようやく柔らかな表情を見せました。

最終日は、メジャー未勝利の37歳、ビリー・ホーシェルに1打ビハインドの2位タイで迎えました。前半で4ストローク伸ばしたスリストン・ローレンス(南ア)が7アンダーで首位に立ち、ローズも3打伸ばして6アンダーで2位。3日目に77をたたいて後退したシェーン・ローリー(スコットランド)も前半に3つ伸ばして4アンダーと優勝を狙える位置に。一時、1打差に7人がひしめく大混戦となっていました。

通算5アンダーの3位で後半に入ったシャウフェレ。ショット、パットとも安定感が光り、ボギーなし。優勝へのキーホールとなったのが11番(493㍎、4)でした。ティーグラウンドの右横に線路があり、ネット中継解説の丸山茂樹さんが「突然列車が来て、何度、仕切り直しをしたことか」と語る名物ホール。

シャウフェレのドライバーは約320㍎のナイスショット。フェアウエー左サイドでピンまで残り173㍎。映像で見ると9番アイアンで左ブッシュの壁を越えて、カップ下60㌢につけるスーパーショットでした。これを慎重に沈めて、ローレンスに1打差の6アンダー2位タイ。11番でバーディーを奪ったのは、結果的にシャウフェレだけでした。

ローレンス、ローズとも12番でボギーとし、シャウフェレは12番で5㍍、13番で4㍍を沈め、通算8アンダーとし、16番5でもグリーン手前からカップをかすめるアプローチでバーディーを奪い、優勝を確実にしました。

カリフォルニア州出身のシャウフェレは、ドイツ人とフランス人のハーフの父と、台湾出身で日本育ちの母を持つ。祖父母は東京在住で、親近感があります。シャウフェレの父・ステファンさんは、息子のメジャー初優勝をハワイの自宅で観戦。今回は、18番のグリーンサイドで優勝の瞬間を味わい、ホールアウト後、息子と抱擁しました。シャウフェレはメジャーへの思いを次のように語りました。

「10代の頃、家のソファーで父と一緒にソファーに座り、多くの選手がメジャー大会の最終日18番でメジャーに優勝する瞬間をテレビで見てきた。自分が全英オープンに出場する前年まで、毎年のように全英の18番ホールを歩くのを見てきた。それは間違いなく、父と一緒に夢見てきたこと」。家族愛がもたらした優勝といえます。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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