新陳代謝の激しい女子ツアーで頑張るベテランたち – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round124

大王製紙エリエールレディスオープン(愛媛県松山市・エリエールゴルフクラブ松山)が終了し、国内女子ツアーの来季シードが確定しました。今季4勝を挙げてメルセデスランキング5位の櫻井心那(19)を筆頭に11人が初シードを決めました。

毎年のようにフレッシュな新人が台頭する女子ツアーですが、今回は長きに渡りシードを維持してきたベテランにスポットを当てます。女子プロの世界では、体力的にも生き残りが難しいとされる35歳以上のシード保持者の活躍を振り返りましょう。

(*以下ランキングはエリエール終了後現在)

① 全美貞(41) メルセデスランキング44位

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なんと言っても11月1日に41歳になった最年長シード選手。2005年にツアーデビューし、以降18シーズン連続でシードを保持するレジェンド。 ツアー通算25勝。生涯獲得賞金額は12億9119万円で3位。2012年には、4 勝を挙げて1億3238万円を稼ぎ、賞金女王に輝いた。特筆すべきは平均ストロークで、2005年のデビュー年と翌年は72ストロークを超えたものの、以降、2023年まで72ストローク以下を維持している。

2017年以来、勝利から遠ざかっている。2021年には、ニチレイレディスで申ジエ選手に惜しくもプレーオフで敗れた。ドライバーの平均飛距離も240㍎とパワーに衰えは見えない。19シーズン目を迎える来年、鉄人のプレーに注目したい。

② 申ジエ(35) メルセデスランキング2位

国内ツアーは21試合と少ないが、全米女子オープン2位タイ、全英女子オープン3位など海外でポイントを稼いだ。ドライビングディスタンスは238㍎で48位と、決して飛ぶほうではないが、平均パット(1.7553=5位)とリカバリー率(68.9441=5位)で上位に入っている。

JLPGAツアー28勝で生涯獲得賞金は13億3240万円で2位。韓国ツアーでの勝利も合わせると世界で60勝以上というレジェンド。今年2月のコラムでその実績を紹介しているのでご参照を。最終戦のツアー選手権で念願の日本での女王になれるかが注目される。

③ 上田桃子(37) メルセデスランキング17位

2007年に21歳の若さで賞金女王に輝いた。以来、メジャーとは縁がなく、タフな37歳は最終戦でメジャー初優勝を狙う。2007年の国内開催の米女子ツアー・ミズノクラシックで優勝し、翌年から米ツアーに参戦。同時に日本でも毎年10試合には出場するスケジュールをこなし、国内での優勝を重ねた。

今シーズンは開幕戦から最終日最終組など、優勝のチャンスがあったが、終盤に崩れるパターンが続き、未勝利。スタッツではパーセーブ率が89.2788で2位など、安定したプレーが光った。

④穴井詩(36) メルセデスランキング13位

ツアー屈指の飛ばし屋(ドライビングディスタンス258.75㍎=3位)として知られる。パーオン率は73%で8位に入るが、平均パット数が1.8137で41位とふるわなかった。それでも今季はシーズン前半に2勝を挙げて、11年連続11回目のシードを確定した。

⑤ 菊地絵理香(35) メルセデスランキング15位

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今年のこの人の活躍は、なんといっても日本女子オープン最終日の原英莉花との“マッチプレー”。ボギーになりそうな3~4㍍のパーパットをしぶとく沈め、ショートゲームのなんたるかを教えてくれた。ツアー6勝で、今季はニトリレディスで優勝した。

このほか、未勝利ながらも藤田さいき(38=MS30位)と笠りつ子(36=MS49位)がシードを確定しています。ベテラン女子がツアーを戦うには、ある程度の飛距離と体力の維持にあります。毎年、新人プロが参入してくる中で、2024年はベテランたちのプレーにも注目したい。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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