ハーフ3時間を是とするゴルフ場運営は見直すべき – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round123

異常気象が続く今年は11月の平均気温が全国的に観測史上最高となっています。地球温暖化によりゴルファーにとってプレーしやすい気温が続いていますが、日照時間は短いので、プレー時間が短くなっていることに変化はありません。

お一人様ゴルフをよく利用する筆者にとって、この時期はプレー前日の予約だと、組み合わせがなかなかない状態(最低限4日前には予約すべき)。10時以降のスタートはあるのですが、アコーディアのゴルフ場だと「日没了承」の念押しがあり、敬遠してしまいます。

筆者は以前、アコーディアが運営するコースのメンバーになっていました。千葉県北東部のコースで、素晴らしいレイアウトとコース管理で、アコーディア以前はメンバーにとって満足度の高いゴルフ場だったそうです。それがアコーディアになってからどうなったかは21年12月のコラムをお読みください。

コラムを書いた当時、ソフトバンクグループ傘下の投資会社に買収された後で、アコーディアが変わるのか、多少の期待感がありましたが、この投資会社はすぐに手を引いてしまい、ソフト(運営)面でのいわゆる“アコーディア品質”は今もそれほど変わっていません。

アコーディアは老朽化したクラブハウスのリニューアルを集中的に進めている(引用:accordiagolf.com

ハード面を見ると、アコーディアは今年に入り、老朽化したクラブハウスを建て替え、クラブのイメージアップを図っています。筆者もそのいくつかをプレーしました。千葉県袖ケ浦市の東京湾CCと、東京都八王子市の相武カントリー倶楽部改め「東京相武カントリークラブ」。両ゴルフ場とも機能的なクラブハウスへの建て替えで清潔でカジュアルな雰囲気に生まれ変わりました。クラブハウスが新しくなると、ゴルフ場のイメージはかなり変わります。東京相武CCでは、11月1日に新たなクラブハウスでグランドオープンしました。ハウスは機能的で、使いやすいロッカーやテレワークができるスペース(無料WiFi利用可)も用意され、おしゃれにグレードアップした印象です。ランチメニューも充実して、ゴルフ場飯の基本であるカレーも非常においしかった。

肝心のゴルフコースはどうでしょうか。メイングリーンであるコウライをベントに変更。レイアウトはもとのままですが、コースメンテナンスもかなり良好です。東京湾CCは、クラブハウスはきれいですが、コースメンテナンスはいま一つでした。特にグリーンの荒れ具合がひどく、明らかに詰め込みすぎの印象でした。

なんといってもアコーディアの悪評は、客を入れすぎること。もともと高級コースだった千葉県東金市の東千葉CCでも9月の平日にお一人様枠でプレーしましたが、午前8時スタートなのに、ハーフ3時間。どうやら早朝スルーを入れているためで、後半は流れが良くなったとはいえ、2時間30分はかかりました。

ネット上の反応も見てみましょう。東京湾CCのGoogleのクチコミです。

「最近改装されて、クラブハウスはとても綺麗になりました。しかし、アコーディアの例に漏れず人は詰め込みすぎだし、いつ行ってもグリーンの状態はあまり良くない。でもコストパフォーマンス的には星4つでいいと思う」

Google のクチコミ(930)

アコーディアが進めてきたカジュアル路線は、プレー料金の大衆化など、一般大衆がゴルフに参入しやすい環境を作ってきたと言えます。その意味で評価されるべきですが、一方で1日の入場者数が決まっているゴルフ場ビジネスで、運営会社が儲けるために客数を増やすだけの方向にシフトしたのが大きな間違いです。

インスタやXには、スロープレーを嘆く投稿がちらほら

単に客数を増やすだけでなく、プレー進行をスムーズにする運営面での努力が欠けていました。これはアコーディアだけの問題ではありません。プレー進行を促す方策として、マスター室と連携してスタッフによるマーシャル(カートで各ホールの進行状況を監視して、遅い組に注意したり、場合によってはプレーの手助けをする)を回したり、前半ハーフ後にマスター室から、「後半は前の組に離されないように」と声かけをすることなどがこれまでの方策です。

しかし、マーシャルを回すには人が必要です。今はカートにGPSナビが装着されているので、マスター室が監視してナビからプレー進行が遅れていることを知らせることができます。想定時間から5分遅れたら、「プレー進行を早めてください」と警告音声をカートに送る(すでに導入しているコースもあります)など、促進策はあります。このほか、最初のハーフだけでも2時間10分で回ってきた組には、昼食時にワンドリンクサービスするなどのプレー促進イベントを行えば、結果的にプレー時間の短縮につながると思います。

ゴルフ業界では団塊の世代がゴルフリタイヤを迎える2025年問題があり、さらにコロナ禍で若い初心者世代がゴルフに参入しています。コース側として、比較的、高いプレーフィーで来場したビジター、しかも初心者グループに、「遅いですよ。もっと速くプレーしてください」と言い難い状況。初心者にはなるべく「ゴルフは楽しい」と感じてもらい、また来場してほしい。

とはいえ、昨今のスロープレー状況は目に余るものがあります。そもそもゴルフをプレーするには、コースに来る前にある程度の準備が必要です。道具やウエアをそろえればいいというものではありません。いかに同伴者や後続組に迷惑をかけずにプレーするかの教育が必要ではないでしょうか?

特に日照時間が短いこの時期、午前中のハーフで3時間かかるのは致命的。そこで、アコーディアに限らず各ゴルフ場運営会社にお願いしたいのが、最初のハーフを2時間15分縛りにすること。午前中はそれぞれのホールのタイムパー(プレー許容時間)を設定する。午前中に8ホール終了後に2時間10分を経過している場合、9番ホールをスキップしてもらうくらいの運営が必要ではないでしょうか。一方でゴルフ場利用者にも、1人のスロープレーが1日のゴルフ場の進行に大きく影響することを知ってもらうべきです。

世の中、円安ドル高による資材費高騰、ワークライフバランスの浸透による人手不足などでモノやサービスの値段が上がっています。ゴルフ業界も同じです。ゴルフブームによる活況はうれしい限りですが、「ゴルフはお金と時間がかかる」というマイナスイメージが定着すれば、業界全体への悪影響は計り知れません。まずは全国171コースを運営するアコーディアさんに、ハードだけでなく運営というソフトの見直しをお願いしたい。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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