【ツアーレビュー】JLPGAステップアップツアー・SkyレディスABC杯最終日(2025/10/10) 高2のアマチュア・後藤あいが飛距離でプロをねじ伏せて優勝

KATO, JAPAN - OCTOBER 10: Amateur Ai Goto of Japan poses with the trophy after winning the tournament following the final round of Sky Ladies ABC Cup at ABC Golf Club on October 10, 2025 in Kato, Hyogo, Japan. (Photo by Yuichi Masuda/JLPGA via Getty Images)

ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)6675㍎、パー72――世界で活躍できる有望なアマチュアが現れた。中継解説の岡本綾子が「飛距離がとても魅力的。私の若い頃を思い出します」と絶賛。16歳の後藤あいが、前半にスコアを落としながら、上がり3ホールで3連続バーディーを決める猛攻で通算4アンダーとし、女子下部ツアー史上7人目のアマチュア優勝を果たした。

同大会は年間22試合あるステップアップツアーの中で唯一の4日間大会。しかも会場はABCゴルフ倶楽部で、先週、日本女子オープンが開催されたコースよりも長く、タフなコンディションで開催された。

5アンダーの単独首位で迎えた後藤は、11番までに4ボギーと苦しんだ。「ショットもよくなくてパットも入らなかった。でも気持ちを切り替えた」と後藤。終盤に首位と2打差。しかしスコアボードを見て「まだいける」と思った後藤は猛チャージ。16番パー3は左奥のピンを大きめのクラブで果敢に攻め、5㍍を入れてバーディー。17番は2打目をカップ10㌢のベタピンにつけるスーパーショット。そして最終18番は池越えのパー5(490㍎)。「左バンカーを狙って気持ちよく振った」というティーショットは、打ち下ろしとフォローを差し引いても300㍎のビッグドライブとなった。2打目はピンまで147㍎。9番アイアンで9㍍のイーグルチャンスにつけた。

後藤のスイングはキレッキレ。岡本プロが「ヘッドスピード50m/s近くはあるんじゃないか」というほど。後藤は9月の住友生命レディス東海クラシックで行われたJLPGA公認ドラコン大会で277.8㍎を記録して初のアマチュア女王となった。

日本ゴルフ協会のサイトでは、後藤は3歳で父の影響でゴルフを始め、得意クラブはドライバー。身長167㌢、62㌔の恵まれた体格から、力強いスイングで280㍎を飛ばしていく。

イーグルチャンスを確実に2パットのバーディーで優勝を決めた。「プロの試合に勝つことができて自信になった。来週(推薦で出場するECCレディス)も頑張りたい」とキリッとした表情で語った。将来は「海外で活躍したい」という。まだ高校2年生なので今年のプロテストは受験できないが、来年のツアーで優勝するかプロテストを通過すれば、2年後にはひょっとすると、世界を席巻しているかもしれない。

(堂場 新一)

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