ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)6675㍎、パー72――世界で活躍できる有望なアマチュアが現れた。中継解説の岡本綾子が「飛距離がとても魅力的。私の若い頃を思い出します」と絶賛。16歳の後藤あいが、前半にスコアを落としながら、上がり3ホールで3連続バーディーを決める猛攻で通算4アンダーとし、女子下部ツアー史上7人目のアマチュア優勝を果たした。
同大会は年間22試合あるステップアップツアーの中で唯一の4日間大会。しかも会場はABCゴルフ倶楽部で、先週、日本女子オープンが開催されたコースよりも長く、タフなコンディションで開催された。
5アンダーの単独首位で迎えた後藤は、11番までに4ボギーと苦しんだ。「ショットもよくなくてパットも入らなかった。でも気持ちを切り替えた」と後藤。終盤に首位と2打差。しかしスコアボードを見て「まだいける」と思った後藤は猛チャージ。16番パー3は左奥のピンを大きめのクラブで果敢に攻め、5㍍を入れてバーディー。17番は2打目をカップ10㌢のベタピンにつけるスーパーショット。そして最終18番は池越えのパー5(490㍎)。「左バンカーを狙って気持ちよく振った」というティーショットは、打ち下ろしとフォローを差し引いても300㍎のビッグドライブとなった。2打目はピンまで147㍎。9番アイアンで9㍍のイーグルチャンスにつけた。
後藤のスイングはキレッキレ。岡本プロが「ヘッドスピード50m/s近くはあるんじゃないか」というほど。後藤は9月の住友生命レディス東海クラシックで行われたJLPGA公認ドラコン大会で277.8㍎を記録して初のアマチュア女王となった。
日本ゴルフ協会のサイトでは、後藤は3歳で父の影響でゴルフを始め、得意クラブはドライバー。身長167㌢、62㌔の恵まれた体格から、力強いスイングで280㍎を飛ばしていく。
イーグルチャンスを確実に2パットのバーディーで優勝を決めた。「プロの試合に勝つことができて自信になった。来週(推薦で出場するECCレディス)も頑張りたい」とキリッとした表情で語った。将来は「海外で活躍したい」という。まだ高校2年生なので今年のプロテストは受験できないが、来年のツアーで優勝するかプロテストを通過すれば、2年後にはひょっとすると、世界を席巻しているかもしれない。
(堂場 新一)











