『 観天望気(かんてんぼうき)』とは、漁師や農家などが生活の知恵として用いてきた自然現象や生物の行動から天気を予想するもの。
『夕焼けの綺麗な日の翌日は晴れ』、『朝焼けは雨』、『ツバメが低く飛ぶと雨』などは、聞いた事があるのではないでしょうか。
気象学的根拠や正確性が認められているものから、そうでないものまでありますが、局地的な気象現象を予想するためには有効なものが多いのも事実です。ゴルフという自然を相手にする趣味を持つ者として、このような知識は知っておいても損は無さそうですよね。
そこで今回から3回に分け、これらの観天望気(かんてんぼうき)を出来る限り具体的にご紹介させて頂きたいと思います。

◆3つのことわざの理由
『夕焼けの翌日は晴れ』・・・偏西風の影響により、日本付近では雨雲は概ね西から東に移動する、従って太陽の沈む西の地平線付近に雲が無い場合は、綺麗な夕焼けとなり、翌日は晴れる事になる。但し、赤黒い夕焼けは、雨雲がある場合に発生するため例外となる。
『朝焼けだと雨の兆し』・・・夕焼けの逆に、朝日が昇る東側の地平線付近に雲が無く、晴れ間が通り過ぎた事を示すため言われるが、実際には当たる確率は6割程度とも!?その他、雲=湿度が高いという理解において、『朝虹は雨』、『夕虹は晴れ』とも言われる。
『ツバメが低く飛ぶと雨』・・・気圧が下がり湿度が上がり始めると、餌となる昆虫が活発に行動を始めるため、それを捕食するツバメが低い場所を飛ぶと言われる。
同様の理由から『ハチが低く飛ぶと雷雨』とも言われる。

◆キャディさん曰く
先日、『富士山に笠雲(かさぐも)がかかると南西風が強まる』と言うキャディさんが居ましたが、これは漁師やマリンスポーツ愛好家の中では承知の事実として知られるものです。
富士山のような高い山にかかる雲を見て、上空では風が吹き出していると想像している訳ですが、同様のものとして『山に笠雲がかかると雨や風』とも言われています。低気圧などに伴う風により、湿度の高い空気が斜面を上って水蒸気が凝縮するためです。
また、西側に位置する山を見て、これから風が吹く(来る)と予想するケースもあります。
この様に、風、雲に関連したものなど、気象現象に関連した“観天望気(かんてんぼうき)”は多く、それらは信頼度も高いと言えます。
◆風向関連
『上り雲(北に向かう雲)は雨、下り雲(南に向かう雲)は晴れ』・・・南よりの風を伴う低気圧接近時と通過後の北よりの風を示したものでですが、南風同様、東風も天気が下り坂に向かう象徴として用いられ、逆に天気が回復に向かう風として、北風同様に西風が用いられるため、『東の風は天気下り坂』、『雲が西(北)へいくと雨、東(南)へいけば天気は良くなる』などもあります。

◆雲関連
『さば雲は雨』、『鱗雲は雨』、 『鱗雲は天気変化の兆候』 、『鱗雲は三日のうちに雨または風』、『おぼろ雲は雨の前ぶれ』、『羊雲やうろこ雲がでると翌日雨』など、前線や低気圧の接近を表す高層雲や中層雲を見て、多量の水蒸気を含み雨を降らせる乱層雲(らんそううん=雨雲)が近付いている事を示しているものが多くあります。
すじ雲、絹雲、しらす雲(巻雲/けんうん) >> おぼろ雲、うす雲 (巻層雲/けんそううん) >> いわし雲(巻積雲/けんせきうん) >> 鱗雲、羊雲(高積雲/こうせきうん)
順に後ろほど水蒸気を含んでおり雨雲に近付いていると言えます。
晴れていても『太陽や月に輪(暈、傘、光環)がかかると雨か曇り』は、高層大気中のうす雲 (巻層雲/けんそううん)の微細な氷の結晶を通過する時に起こる光の屈折現象
を示しているものとなります。

◆飛行機雲
飛行機雲は人工的なものですが、水蒸気の量を示す科学的な根拠とも言え、『飛行機雲がすぐに消えると晴れ』は上空の湿度の低い状態、『飛行機雲が残ると雨』、『飛行機雲が広がると悪天の前兆』などは湿度の高い状態という事になり、後に雲が大きくなり、雨を降らせる兆しという事を表している事になります。
次回は、生物に関連した“観天望気(かんてんぼうき)”、そして、最後は生活に関連したものへと続きます。










