【閑話休題】接待ゴルフ④~心から楽しむ接待ラウンド

接待ゴルフというと、接待するお客様より良いスコアで回るべきでないとか、接待する側が楽しんではいけないなどと言われますが、決してそんなことはありません。

「典型的な昭和の接待ゴルフは過去のもの。もう平成も終わろうとしています。ゴルフを趣味とする経営者や経営幹部なら、ゴルフの腕前は相当なものと考えましょう。接待するお客さまが競技志向の本格派なら、接待する側もベストのプレーを心掛け、お客さまが『なかなかやるな』と、心地よい緊張感を持てる雰囲気を作ることが大切です」。

前回に続き大手広告代理店勤務のTさん(57)に聞きます。シリーズ最終回の今回は、“心から楽しむ接待ゴルフ”について。

<ミスや不運に遭遇した時、その人の本性が出る>

Tさんは大学ゴルフ部出身で、40代前半でクラブ選手権に優勝するほどの腕前。競技ゴルファーの心も熟知しています。現在のハンディキャップは3.6。よほど体調や気象条件が悪くない限り、安定してバックティーから70 台で回ります。

接待する側も一生懸命プレーして楽しむことが一番

気持ちのいい同伴者とは、無駄口を叩かず、一生懸命プレーしている姿勢が分かることです。自分のプレーはお粗末でも、自らのミスショットに愚痴をこぼさず、同伴者の一挙手一投足を見逃さず、ナイスショットには心から拍手を送る。これは接待ゴルフに限らず、通常のプライベートラウンドでも同じです」。

接待相手のミスショットに付き合うように自らも3パットやOBを打つなどの行為は、逆にお客様に失礼ですし、その組全体の流れや雰囲気を悪くするだけです。

「ゴルフでは、良い時間も悪い時間も等分にやってきます。不運やミスが続いても、必ず良い時間が訪れることを信じて、ベストを尽くす姿勢でプレーすれば、お客様も清々しい気持ちでゴルフを楽しむことができます」。

Tさん曰く、接待ゴルフでは、ミスショットした時にどのように振る舞うかが、今後の商談を左右するといいます。

ゴルフにミスや不運はつきもの。その度に言い訳や愚痴が無意識に口をついて出てくるようでは、『この人は仕事でもこうなのか』と本性を見透かされてしまいます。ましてや自分のミスショットを棚に上げ、『おい、距離がワンクラブ大きいじゃないか』などとキャディーさんを怒鳴りつけるのは論外。こんな醜態を披露した瞬間に、良識ある社会人として失格です。ナイスショットがディボット跡に入っていても、爽やかな笑顔を見せて、何事もなかったようにショットしましょう。そうすることで、『この人は落ち着いている。仕事も安心して任せられる』という評価につながります」。

ミスショットしても、大きな声で嘆いて同伴者に不快な思いをさせない。「昨晩飲み過ぎちゃって」などと不毛な言い訳をせず、すぐに次のショットに切り替える。一方、自分がナイスショットして、「我ながらいいボールだったな。練習の成果だ」などとはしゃぎ過ぎるのもNG。

Tさん曰く。「ミスや不運、あるいはナイスショットに過敏に反応しない。やんわりとやり過ごす。どんな場面でも感情をコントロールできる人が、優秀なビジネスマンと言えます」。

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『また一緒にゴルフしよう』と言われるために

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