歴史的大逆転で韓国の15歳がメジャー初戦を制す – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round139

近年まれに見る大逆転劇でした。しかも主役は韓国の15歳アマチュア――。 国内女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯(茨城GC東=6665㍎、パー72)最終日。「チャンスがあるかもしれない」と韓国の高校1年生・リヒョソンが最終18番で3㍍のイーグルパットを沈めた時、3組後の最終組では、首位スタートのイイェウォン(韓国)が16番でティーショットを左林に打ち込んでトラブルに。16番のバーディーで優勝戦線に躍り出た佐久間朱莉は、17番で下りの微妙なパーパットを迎えていました。

わずか6年前にクラブを握ったばかりの15歳は強風に見舞われた最終日を67で回り、4日間計8アンダーでクラブハウスリーダーに。しかしこの直後、昨年の韓国ツアー賞金女王のイと佐久間は痛恨のボギー。そして最終ホール、バーディーならプレーオフという佐久間のパットはカップにはじかれ、イーグルならプレーオフというリと山下美夢有は2オンに失敗。なんと15歳176日のアマチュアが7打差を逆転して、勝みなみが持つ日本女子ツアーの最年少優勝記録も塗り替えたのです。

最終ホールは480㍎のパー5。多くの選手が2オンを狙うセッティングで、リの2打目はピンまで235㍎。正確なショットでスコアを積み重ねてきたリは、「最後はイーグルかボギーのゴルフをしよう」と迷わず3番ウッドを選択。しっかりと振り切ったボールはピン斜め下3㍍に着弾。上位陣の苦戦を知らないリは、時間をかけることなくイーグルパットを沈めると、がっちり握った右こぶしを上下に振りながら喜びを表現しました。

「自分が優勝できたなんて信じられない。日本ツアーのメジャーで優勝できて本当にうれしい」。リ選手は優勝会見であどけない笑顔を見せました。

最終日の注目は10アンダーのイと、3打差を追う山下の日韓賞金女王による優勝争いでした。しかし前日までと打って変わって、イのショットが安定しない。最終組は森田遙も前半からボギーを重ね、早くから脱落。重苦しい雰囲気の中、山下は計9アンダーの首位で後半に入りました。しかし、勝負どころの終盤4ホールで3ボギーとして、4位タイに終わりました。

強風とスティンプメーターで14㌳という高速グリーンで、最終日にアンダーパーを記録した選手は6人だけ。山下選手の不運は同組のリと森田遙が早々とスコアを崩し、組全体のリズムが良くなかったこと。勝負どころの15番パー5で、フォロー風の3打目(ピンまで残り110㍎)をピッチングでグリーンオーバーしてしまったミスや、17番の3パットなど“らしくない”プレーが目立ちました。

「日本が大好き」という15歳の目標は「世界ランキング1位になること」。日本のアニメを楽しみながら日本語を勉強しているというリ選手は、近い将来、JLPGAツアーに参戦するかもしれません。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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