【ツアーレビュー】USLPGA・TOTOジャパンクラシック(2025/11/9) 畑岡がプレーオフを制し3年ぶりのツアー通算12勝目

OTSU, JAPAN - NOVEMBER 09: Nasa Hataoka of Japan poses with the trophy after winning the tournament following the final round of the TOTO Japan Classic 2025 at Seta Golf Course on November 9, 2025 in Otsu, Shiga, Japan. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県大津市)6,616㍎、パー72――国内唯一のUSLPGA公式戦最終日は、悪天候による中止となり、第3ラウンド終了時に15アンダーで並んだ畑岡奈紗と荒木優奈とのプレーオフとなった。プレーオフ1ホール目で、2㍍のパーパットをねじ込んでパーとした畑岡が、ボギーの荒木を下し、3年ぶりの日米ツアー通算12勝目を挙げた。

この日は朝から降雨が続き、グリーンに水が溜まるなどコース状況が悪化したことから、午後0時58分に最終ラウンドの中止が決定。プレーオフは、最終18番ホールを129㍎のパー3に設定して行われた。

荒木がピンをオーバーすると、畑岡はピン右10㍍にオン。荒木はグリーン奥からのチップショットを2㍍強オーバーし、畑岡のロングパットも2㍍オーバーした。荒木がパーパットを外すと、畑岡は冷静に沈め、2022年のDIDインプラントLAオープン以来のタイトルに輝いた。

「勝つことができて良かった。それも日本で。本当に大きな有償だと思います」。プレー後はうれし涙で話した畑岡だったが、表彰式では笑顔がはじけた。

畑岡にとって、この3年半は長く、試練の日々だった。きっかけは2023年4月。ラスベガスでの大会でショートパットを外して以来、不振が続いた。「自信がなくなった。ショットでチャンスにつけてもバーディーが取れない」。ショットの精度も落ち込み、復調の兆しも見えなくなった。

「いろいろなことを試して考え抜いた」。それが焦りにもつながったという。もがき苦しみながらも打開策を探し続け、この夏、グリップの握り方を変えたことで転機が訪れた。「ショットもパットもよくなって、また勝てるかなという感覚が沸いてきた」。

自分のゴルフに自信を取り戻した畑岡は、第3ラウンドで本来のショット力とパッティングでスコアを伸ばした。そして雨中のプレーオフ。「コンディションが悪くても、自分ができることをやるだけ」と心に決め、ツアールーキーの荒木を退けた。

「優勝できてホッとした。またインタビューができることがうれしい。本当に長い3年半でした」。今年は山下美夢有や岩井姉妹、そして竹田麗央など後輩たちの優勝が続き、畑岡の存在が薄れていただけに、復活優勝の喜びはひとしおだったに違いない。

(堂場 新一)

関連キーワード


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

あわせて読みたい