仕事ではなおさらですが、最高の結果を出すための準備は大事です。仕事や家事が生きるための日常とすれば、多くの人にとって趣味のゴルフは非日常。非日常の活動こそ、いかに十分な準備をするかが、カギになります。
とりわけ冬場は準備に時間をかけるべきなのに、なかなか布団から起き上がることができず、コース到着がスタート時間の20分前なんてこともありがちです。
トーナメントプロや高い技術でプレーする競技アマは、プライベートのラウンドでも、スタート時間の1時間前には必ずコースに到着します。

トーナメントプロの場合、最初の1時間でストレッチや食事を済ませ、スタート時間までの1時間でショット練習、アプローチ練習、パター練習(選手によって順不同)をこなします。週に何度もラウンドする競技アマは別として、月イチのエンジョイゴルファーであれば、なおさら、ボールを打つ感覚を呼び戻す必要があります。コースには余裕を持って到着したいものです。
さて、筆者の友人で年間ラウンドがきっちり24回前後(月2回)なのにバックティーから80台前半で回るエンジョイゴルファーがいます。50代前半でゴルフ歴は15年ですが、プレーはステディーで、すべての所作に無駄がありません。その達人Aさんは「ラウンド回数の少ないアマチュアの準備は、当日だけでは足りない」と断言します。
「当日のルーティーンは大切ですが、月に2回程度しかラウンドしない自分には、ラウンドする週の過ごし方が大事です」
Aさんのラウンド当日までのルーティーンは5日前から始まっています。
「自分はレンジでのボール打ちは週に1回ですが、ラウンドする週は、2日前までに3日間、連続でボールを打ちます。初日はドライバーやスプーンなどウッド中心に打ち込み。2日目はユーティリティーとミドルアイアン。3日目はウエッジだけで100ヤード以内をみっちり打ち込みます」

そしてラウンド前日のルーティーンは、
「自宅のパターマットで1.5㍍をみっちり練習。パッティングレールを使って、ヘッドの動きを確認します。ピンタイプのパターを愛用しているのでボールを捕まえる感覚を大事にしています」
前日の打ち込みは「疲れるだけで意味がない」し、「学生時代の一夜漬けがいかに無駄だったか痛感しているから」とのこと。そして、肝心なのが、「ゆっくりと風呂に入って午後9時には就寝すること」だそうです。
早く寝ることで午前5時には目が覚める。当日は余裕を持ってコースに1時間以上前に到着して、アプローチ練習と練習グリーンでスタート時間を待つそうです。「コースの芝質も分かるし、何よりグリーンのクセが分かれば精神的に余裕ができます」とAさん。 競技にはまっていた筆者の経験からも、当日はあまり早くコースに入って打球練習ばかりすると、ラウンド後半に疲れてしまうことがありました。コースでのアプローチとパター練習は、間違いなくスコアに直結します。月2回のラウンドに万全の準備でピークを持っていくAさんは、何も考えずに回数を重ねるゴルファーよりも満足の行く結果を得られる。それこそが“達人”と呼ばれるゆえんです。
時田 弘光
~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。そろそろドライバーで200㍎の壁が見えてきた57歳。










