エリカ対決を制した“姫”は米女子ツアーへ – 雑草リモートゴルファーの徒然日記Round119

今年の日本女子オープン最終日は、見応えのあるマッチプレーでした。

今季女子ツアーの国内最高峰メジャーは、福井県の芦原ゴルフクラブ海コース(6,528㍎、パー72)で行われ、原英莉花が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダーで3年ぶり2度目の日本女子オープン制覇。1打差の2位からスタートした菊地絵里香は、ワンピン以上のパーパットを何度も沈め、ノーボギーの70と素晴らしいプレーを見せましたが、3度目の女子オープン2位に終わりました。

試合中、原は菊地を「絵里香さん」と呼び、菊地は原を「姫」と呼んでいたことを、原が会見で明らかに。ホールごとに集中力を増していく2人の凜とした姿は、どちらも姫と呼ばれるにふさわしいオーラに包まれていました。

前半はバーディー発進の原が2番でボギーを打ち、菊地が3番パー3でバーディーを奪い、原に並ぶ。しかし5番パー5(548㍎)で原が2オンすると、約5㍍を沈めてイーグル。3オンの菊地も3㍍のバーディーパットを沈めたものの、この後、菊地はスコアを伸ばせませんでした。

「あそこまでスキのないゴルフをされると仕方ない」と菊地。ヘルニアの手術を受け復帰8戦目の原は、腰に負担をかけないスイング改造で安定したフェードを打っていました。以前はダウンでのタメが印象的でしたが、よりスムーズなスイングに変わっていました。

何より4日間通じてパッティングのタッチが素晴らしかった。決勝ラウンドに入り雨が降り、グリーンが比較的柔らかかったため、原の飛距離のアドバンテージが生きた印象です。

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昨年、一昨年の日本女子オープンは、やはり飛距離のアドバンテージを生かした勝みなみが連覇しています。この10年で日本女子オープンを制したのは、テレサ・ルー(台湾)、チョン・インジ(韓国)、ユ・ソヨン(韓国)を除くと、日本人は畑岡奈紗(3回)、勝、そして原の3人のみ。いずれも飛距離の出るショットメーカーばかりです。

日本ゴルフ協会がナショナルオープンを設定する際、4日間のスコアが280ストロークとなるのが、いわゆるフェアなセッティングであるといいます。今回のシーサイドコースのセッティングはフェアなもので、飛距離だけでなく、ショートゲーム巧者の菊地や、青木瀬令奈が3位に入るなど、見応えのある大会となったと思います。

原選手のボールには、「readiness」の文字が印字されています。「覚悟とか、これからという意味。強い気持ちで戦い抜こうという思いで入れました」。一時は「選手生命は短いかも」と悩んだ日々を送った原。今後、米ツアーの予選会に出場する予定で、畑岡、勝に続き、来季は米女子ツアーでの活躍を期待したいと思います。

時田 弘光

~No Golf No Life~
以前は真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。全盛期は7000㍎級のコースでクラチャンになったこともありますが、今はドライバーで200㍎の壁と戦っています。

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