大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)6840㍎、パー72――30歳の金澤志奈が、桑木志帆とのプレーオフを制し、ツアー初優勝をメジャー大会で挙げた。プレー後、グリーンサイドで待っていた“師匠”の申ジエと抱擁し、感謝と感激の涙を流した。
首位の桑木、佐藤心結に1打差の9アンダー3位でスタートした金澤。10番でこの日、2つ目のバーディーを奪い、通算11アンダーとし、スタート時から2打落とした桑木との差を3打に広げた。しかし桑木は11番でバーディーを奪い、15番パー5で金澤がティーショットを左の林に打ち込んだ。木がスタイミーとなり、3打目でフェアウエーに出すのが精一杯。このホールをボギーとすると、バーディーを奪った桑木に並ばれた。
そして18番ホールでのプレーオフ1ホール目。金澤のティーショットは右ラフへ。続く桑木は左に曲げてレイアップ。金澤は207㍎の2打目を7番ウッドで果敢にグリーンを攻め、グリーンサイドの左ラフに着弾したボールが幸運にもセカンドカットに跳ね戻った。桑木は3打目を1.5㍍につけたが、金澤は12㍎ほどのアプローチを1㍍に寄せた。桑木がこれを外すと、金澤は冷静にウイニングパットを沈め、涙ぐみながら笑顔を見せた。
優勝後のインタビューでは申ジエ選手への感謝の言葉を述べた。「本当に優勝したかった。申ジエプロから今までたくさんのことを教えていただいて、ここまで育てていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」。
今季は2位が2回、3位が2回と、優勝にあと一歩届かない試合が続いていた。「本当に悔しかったけど、その悔しさがあって、今回の試合にかける思いが強かった。よく知っているコースで難しさも知っているので、ドキドキしながらも4日間、集中してプレーできました」。
7つ年上の申ジエとは、ここ数年、オフを豪州でともに過ごしてきた。元世界ランク1位のレジェンドのショットを間近に見ながら練習を続けることで、力をつけてきた。「アプローチやバンカーショット、たくさんのことを教わりました。優勝が一番の恩返し」と金澤選手。大洗での優勝のカギとなった絶妙のアプローチやバンカーショットは、まさに師匠との練習の成果だった。
(堂場 新一)











