前回のコラム)
シンプルなルール、時短プレーでゴルフを変えよう~ルール改正①
来年元日からのルール改正のポイントが、ルールの単純化と時短であることは前回、お話しました。今回はこのルール改正で、多くのエンジョイゴルファーがさらに楽しくプレーできるポイントを紹介します。
<OB、紛失球の措置が変わる>
プロやアマチュアの公式競技では採用されませんが、エンジョイゴルフであれば、OBや紛失球の措置が変わります。
これまでは明らかにOBの場合は、「暫定球を打ちます」と宣言して、ティーインググランドからなら1打罰を加えて3打目を打ち、紛失球の場合は、ティーインググラウンドに戻って3打目を打ちました。新しいルールでは、OBとなった地点、あるいは紛失球となったと思われる地点から、ホールに近づかないフェアウエーから、2打を加えてプレーを続行できるのです。
これはプレーの促進に大きく役立つルール。というのも、OB後の暫定球が必ずしもフェアウエーに行くとは限らないからです。初心者やハイハンデのプレーヤーならOB連発の可能性は大きい。むしろ、このルールのおかげで、最初から気楽にティーショットできるのではないでしょうか。
日本のゴルフ場の“オリジナル”と言える前進4打も、新ルールの普及で必要なくなるかもしれません。
<アマチュアの敵、バンカー脱出に朗報>
バンカー脱出はアマチュアの永遠のテーマ。プロのように寄せるのではなく、いかに脱出するかが重要です。
現行ルールにはバンカーはあくまでハザードであり、難しいのが当然という解釈。大雨でバンカーが水没してしまったという特異なケースでもない限り、バンカーの外から打てるというような救済はありませんでした。
ところが、アンプレアブルを宣言して2打罰を払えば、バンカー外のピンに近づかない地点からプレーを続行することができるようになります。これは朗報ですね。
砂の多いバンカーでは何度打っても出ない。砂が少ないバンカーでは、ボールを直接打ってホームランという現象は、多くのアマチュアにとって日常茶飯事。最悪の事態を回避する意味でも、選択の幅が広がるという意味で、素晴らしいルール改正ではないでしょうか。
さらに、バンカー内のルースインペディメント(落ち葉、木の枝、小石、ゴミなど)は現行ルールでは取り除くことはできませんが、新ルールでは、取り除いてプレーすることができるようになりました。以前、人気番組のゴルフ侍で、賞金王を獲ったこともある有名なシニアプロが、普通にバンカー内の木の枝を取り除いて、バンカーショットした映像が流れ、話題になりましたね。
<グリーン上のスパイクマークも修復可能>
グリーン上での不可解なルールの一つに、スパイクマークの修復ができないという理不尽がありました。ゴルファーの高齢化が進む中で、足を引きずるゴルファーが多くなり、グリーンのライン上のひっかき傷が多くなっています。
新しいルールでは、当然、こうしたスパイクマークやひっかき傷などを修復しても良いことになりました。
パッティングの際、アドレスに入った際、ボールが動いてしまった場合も、無罰で元の位置に戻してプレーできます。ちなみにボール捜索中に、偶然、ボールを動かしても無罰となります。
これまでウオーターハザードと言えば、黄色杭と赤杭がありました。それぞれ処置の方法が違いましたが、新しいルールでは統一してペナルティーエリアと呼ばれます。ペナルティーエリア内でボールを打つ際、以前はクラブを地面にソールするとペナルティーとなりましたが、新ルールではソールしても無罰となりました。「ソールしないとボールが打てない」という方には朗報です。
このほか、アプローチなどでよく起こる“2度打ち”も、現行では1打罰ですが、来年からは無罰になります。また、自打球が身体に当たった場合も、新しいルールでは無罰で、そのままプレーを続行できます。
次回も性善説に基づいたルール改正についてお話します。









