2019年10月に数量限定で発売された、TP5 PIXボール(赤と黄色の12個のX字型ロゴ)は、キャロウェイのTRUVISボールシリーズかと思わせるほど見覚えがあるものだった。
発売当時、確信的模倣犯?とも思われたが、テーラーメイドはロゴをプリントする専用マシンを開発したことから、何年も前からこの課題に取り組んでいた(少なくとも検討していた)ようだ。
テーラーメイドのゴルフボール部門カテゴリー・ディレクターのマイク・フォックス氏はこう語っていた。「今後ゴルフボールは、“目に見える技術”と、“性能の向上”に重きを置くことになるだろう」と。
今回のテーラーメイドの2020年モデル「TP5 PIX」と「TP5X PIX」ボールは、まさに語っていた通り。このデザインは、目的がはっきりしている。そしてこのボールでより大切なことは、クリアパス・アライメント・システムを搭載していることだ。
このクリアパス・アライメント・システムとはいったい何だろうか?
今回注目すべき点のもう一つは、このボールは『リッキー・ファウラー』との共同開発によって誕生したことだ。テーラーメイドは、ファウラーとのパートナーシップを改めてアピールしていく必要がある。
2017年、「TP5」ボールを使用しマスターズ優勝を果たした『セルヒオ・ガルシア』の影響により、TP5ボールは店舗から消え、在庫切れとなった。
そのことから、2020年モデル「PIX」ボールを使うであろうと言われている、リッキー・ファウラーの活躍に期待がかかる。そしてテーラーメイドは間違いなく、その2017年と同じ状況を期待しているだろう。
リッキー・ファウラーの指摘から始まった今回のデザイン、在庫切れになる前に手に入れておく(笑)?今後のファウラーの活躍と共に、ボール市場から目が離せない。
(MYGOLFSPY JAPAN編集部)