クラブセッティングを考える − 雑草リモートゴルファーの徒然日記㉒

本格的な雨のシーズンに入りました。ゴル天予報で降水量1㍉以下なら喜んでラウンドする筆者ですが、本降りなら自宅でクラブセッティングを「ああでもない、こうでもない」と考えてみるのも楽しいものです。

先日の~全英への道~ミズノオープンでは、J・パグンサン(フィリピン)が11本のクラブで優勝して話題になりました。キャディーを付けず自らバッグを担いでのプレーのため、軽量化を狙っての11本でしたが、抜いたクラブが3番、4番、6番、8番の4本。その代わりに19度のユーティリティーを入れていました。

番手間の距離を正確に打てないアマチュアならともかく、正確なショットが要求されるプロの試合で、あまりにも画期的なセッティング! 例えば160ヤードのアゲンストでは5番のハーフショットで調整し、19度のユーティリティーで200~250ヤードをカバー。弾道の高低で自由自在にボールを操ったそうです。さすがプロですね。4番や6番で打ちたい時はどうするのと聞かれ、パグンサンは「5番で打てばいい。選択肢が少ないから迷わない」と答えたそうです。

名言ですね。あえて選択肢を少なくすることでゴルフがシンプルになるかもしれません。番手間を自在に打ち分けるプロならではのセッティングですが、実はアマチュアにこそ、上達へのヒントが隠されていると思います。

筆者はゴルフを始めた時(30年前)、最初に購入したのがウイルソンのハーフセット。ドライバー、5番ウッド、6番アイアン、8番アイアン、ピッチング、サンドウエッジ、パターの7本だったと記憶しています。

平均飛距離はピッチングで90ヤード、8番で120ヤード、6番で150ヤード、5番ウッドで180ヤード、そしてドライバーで200ヤード。もちろん初心者時代ですからボールを打つ技術も未熟で「これくらい打てればいいな」程度の概算です。早朝の荒川河川敷を回りながら、自分なりにナイスショットした時に、歩測しておおよその距離を把握していました。

番手間の距離が30ヤードもあると、その間の距離をどう打つかを考えるようになります。当時、よくご一緒していただいた上級者の方から「届かないと思ったら、大きなクラブでハーフショットしなさい。届かないクラブでむちゃ振りしていたら上手くならない」と教わりました。初心者の頃にハーフショットを覚えたことで、距離感を身につけることができたと思います。

最近も9ホールのコースや、早朝ラウンドに行く際、あえてハーフセットで行くようにしています。最近のチョイスは、ドライバー、3UT、6番、8番、ピッチング、サンドウエッジ、パターの7本。クラブを抜く時、まず、自分にとって何が一番難しいクラブかを考えましょう。 筆者の場合、ドライバーの次に平均的に正確に遠くに飛ばせるクラブは3UTです。3番ウッドも当たれば220ヤード飛ぶ時もありますが、とんでもないミスショットもあるので、平均すると180ヤードくらいかもしれません。それなら短くてアイアン感覚で距離も出せるユーティリティーのほうがスコアにもつながります。

苦手なクラブをキャディーバッグから排除すれば、ゴルフは簡単になる

アイアンも日によっては、7番、9番、48度のウエッジというセッティングに変えたりします。ハーフショットだけでなく、フックボールで+5ヤード、スライスで-5ヤードという打ち分けの練習にもなります。

コースマネージメントにおいても、番手間の幅が広がると、迷いがなくなります。大きいグリーンになると手前から奥まで40ヤード前後あります。例えばピンまで160ヤードで、バッグにフルショットで175ヤードの6番と、145ヤードの8番しかない場合。フォローなら8番、アゲンストなら6番でハーフショットなどとアバウトに考えることができます。160ヤード打てる7番があれば最高ですが、往々にして「よし、ピンにピッタリつけてやろう」などと欲が出るものです。「だいたいこんなもん」というメンタルがナイスショットを生むものです。

河川敷が主戦場だった時代に、面白い担ぎゴルファーに会いました。「クラブ本数はできるだけ少ないほうがよい」が口癖で、その方のセッティングはドライバー2本と7番アイアン、ピッチング、ジガー、そしてパターの6本。ドライバーはティーアップ用の9度長尺と、フェアウエーからも打てる12度の短尺でした。「徹底的に苦手なクラブを排除したらこうなった」とのこと。当時、60歳前後のアスリートさんでしたが、クラブを減らす度にスコアが良くなったそうです。 キャディーバッグには14本までクラブを入れることができます。アプローチが苦手ならジガーを入れればよし。アイアンが苦手なら、ウエッジ以外はすべてショートウッドにするもよし。パターの調子が悪くなったら、気分転換にパター2刀流もよし。コース状況や季節に合わせて、あるいは自分の技量を考えながら、自由なセッティングをしてみるのも面白いと思います。

(時田 弘光)

雑草リモートゴルファーの徒然日記 〜No Golf No Life〜
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。

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