ホームコースを持つ幸せ – 雑草リモートゴルファーの徒然日記⑩

コロナ禍にも関わらずゴルフ業界は活気があります。特にゴルフ会員権業界では、首都圏の人気コースの会員権は出物がない状態。当然ですがバブル期のような投資目的でなく、コースの良し悪しや予約のしやすさなどを見極めてプレー本位で購入する若い世代が増えているからです。

オープンエアでプレーするゴルフというスポーツが、感染症に強いレジャーとして認識され、昨年末から首都圏のゴルフ場には、前年よりも多くのゴルファーが詰めかけています。首都圏のゴルフ会員権業者の調べによると、1月の個人の買い注文は売りに対して倍以上となり、品薄状態がまだ続いているそうです。

筆者がゴルフを本格的に始めた1997年は、バブル期当時よりは下がっていたものの、いわゆる大衆メンバーコースでも200~300万円はする時代でした。長女が生まれたばかりの筆者のホームコースは、当然のようにパブリックコースでした。今でもそうですが、無理をしてメンバーコースの会員になるよりも、年会費も安いパブリックコースの友の会のほうが、エントリーしやすく気軽に参加できる平日競技もあり、賢明な選択だったと思います。

筆者が最初に入会したのは茨城県の河川敷コースの友の会。年会費は7000円で、平日に月例会があり、JGAハンデキャップも取れました。1997年当時、埼玉県在住の自分が購入を考えた栃木県のSゴルフ倶楽部が名変料も入れると約200万円でした。河川敷で十分だったので、購入しませんでしたが、その後、経営破綻し、いまも会員制は維持していますが、名称も変わり、パブリックのような運営となっています。

メンバーになる意味は大人の社交場でゆったりとしたゴルフライフを送ること

いわゆるバブル崩壊後の1995年くらいまでは、メンバーにならないと(あるいはメンバーの紹介なしには)ラウンドすること自体が難しい時代でした。そんな時代には、
①土日に優先的にプレーができる
②倶楽部選手権などのクラブ競技に参加できる
③友人を誘わなくてもメンバー枠があるので1人でコースに行って気楽にプレーできる
――などのメリットがメンバーの特権ともいえました。

「土日の優先的なプレー」については、現在でもある程度の高級コースでないと、メンバーになったからといって保証されるものではありません。外資に買われたメンバーコースはセミパブリックとなり、メンバーよりも客単価の高いネット予約のビジターにスタート枠が奪われ、予約ができないということもあります。

「クラブ競技に参加できる」については、何もメンバーにならなくとも、各都道府県ゴルフ協会主催のアマチュア選手権、アマチュアゴルファーズ選手権、パブリックコースの友の会選手権など、競技志向のゴルファーのための競技がたくさん用意されています。いわゆる“クラチャン”のタイトルが欲しいとか、クラブを代表して戦う倶楽部対抗の選手になりたいというアスリートな方は別にして、高いお金を出して会員になるメリットはそれほど大きくありません。

「1人で行って気楽にプレー」は、以前は予約をしないでもプレーできる名門コースのメンバーの特権でもありました。しかし、いまやネットのお一人さま予約で、多くのコースでプレー前日に予約ができる時代。むしろ人間関係に気を使わず、一期一会で楽しめるメリットもあります。

いつも同じコースをプレーすることで自分のゴルフの調子が分かる

ここでホームコースを持つメリットについて考えてみましょう。

①大人の社交場でゆったりしたゴルフライフを送る
いわゆるステイタスです。具体例を挙げると、ほぼすべてのメンバーがジャケットを着用してクラブハウスに入場し、スタートまでゆったりした時間を送る名門コースと、クラブハウスはビジターで混雑し、スタート直前にならないとバッグをカートに積み込まない大衆コース。ゴルフ場のスタッフのメンバーへの対応、集うメンバーの世代や職業などにも差があります。

②土日に予約をしなくても必ずプレーできる
メンバーを重視しているか否かのポイントは、土日祝にメンバータイムが十分、用意されているかがあります。会員権市場で相場が高値で安定しているコースは、土日祝はメンバーのみ(あるいはメンバーが同伴するビジター)に限っています。メンバーになるとプレーフィーが安いというメリットもあります。

③生涯のゴルフ仲間ができる
同じコースをホームに何十年も一緒にゴルフする仲間は大切です。いつも一緒に回ることで、お互いのスイングの変化や心の変化も分かるようになり、人生の相談相手になることも。逆に人間関係が悪くなり、コースを去るという方もいらっしゃいます。

④自分のゴルフの調子が分かる
同じコースをプレーすることで、「いつもはドライバーで超えるバンカーまで届かなくなった」とか、「このホールの谷越えがしんどくなった」など、コース攻略が年齢とともに変化します。ゴルファーはコースに鍛えられているのです。

ちなみに2000年にゴルフ銀座の千葉に引っ越した筆者は、○○国際という大衆コースのメンバーになりました。以降、さまざまなクラブのメンバーになりましたが、メンバーになる最大のメリットは、「生涯のゴルフ仲間ができる」ことです。30でゴルフを始め、四捨五入すると60になる筆者は、気楽にプレーしてプレー後のクラブハウスで一杯やって電車で帰宅するというゴルフに、幸せを感じています。

(時田 弘光)

雑草リモートゴルファーの徒然日記 ~No Golf No Life~
数年前まで仕事の傍ら競技ゴルフを追求してきたが、加齢とともに競技引退。おひとりさまゴルフやプライベートラウンドで、自堕落でゆるいゴルフライフを過ごすことになった雑草勤め人のコラム。

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