カメリアヒルズCC(6688㍎、パー72)、袖ケ浦市――首位と1打差でスタートした佐久間朱莉が大混戦の最終日を70でまとめ、通算11アンダーで今季ツアー3勝目を挙げた。同組の菅沼菜々に前半で3打差をつけられたが、バック9で失速した菅沼を1打差で振り切った。3日目まで首位だった河本結は73と崩れ、岡山絵里と並んで3位に終わった。
★バック9で菅沼を逆転
昨シーズンは2位が3回と、あと一歩で初優勝を逃した。今回は昨年までの課題だったパッティングが改善し、4月のKKT杯バンテリンレディスで初優勝を挙げると、5月のブリヂストンレディスで2勝目と毎月のように勝ち星を重ねている。昨年11位(1.7745)だった平均パット数(パーオンホール)は、体幹力を鍛えたことなどでストロークが安定し、今年は1.7434で首位に立っている。
佐久間はワンオンを狙える2番パー4(実測243㍎)でティーショットを右手前の池に入れてボギー先行。前半は2バーディー、2ボギーの36で、3バーディーを奪った菅沼に3打差をつけられた。それでも「自分のプレーをすればチャンスはある」と焦ることはなかった。
後半になると佐久間がじりじりと差を縮めた。菅沼は14番パー5で、アイアンでのレイアップを右ラフに打ち込んだ。ラフからの3打目は固いグリーンに止まらず、グリーン奥からの寄せは決まらずにボギー。佐久間はストレスのないパーセーブとし、続く15番パー3でバーディーを奪い、菅沼に追いついた。その菅沼は「アドレナリンが出たのかも」と振り返った16番で、2打目をグリーン奥のバンカーに打ち込んでボギーをたたいた。バック9で集中力を高めた佐久間が、1打差で菅沼を振り切った。
★平均パット率1位
佐久間はツアー最高の5400万円を獲得して、賞金(1億1602万円)、メルセデスランキング(1,255.44㌽)ともにトップ。昨年アース・モンダミンカップ終了時のスタッツをみると、今季15試合(49ラウンド)で、佐久間が1位となっているのは、平均パット数(パーオンホール、1.7434)だけだ。ショットメーカーとの印象が強いが、意外にもパーオン率は30位。しかしパーブレーク率が2位となっていることから、パーオンしたホールで高い確率でバーディーを奪っている。安定したパッティングが現在の成績につながっていることが分かる。
身長155㌢と小柄ながら、ドライビングディスタンスは247.87で13位。ゆっくりとしたバックスイングから、ダウンで一気にパワーを解放するスイングは、体幹の強さが生み出している。今季はオフにさらに体幹を鍛えて、パッティングでのストロークも安定したようだ。
(堂場 新一)
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