オデッセイは今年、「浅重心(前重心)/高MOI」計画に賭けていると言ってもよいだろう。2022年のオデッセイは、「ELEVEN(イレブン)」も「TRI-HOT 5K(トライーホット5K)」も「トゥーロンデザイン」もすべてこの設計理念に基づいている。
だが、もしかしたらこれは危険な賭けかもしれない。なぜなら、浅重心設計を取り入れた他社の首尾は様々で、オデッセイの最大のライバル、テーラーメイドは「スパイダーFCG」パターで重心を前方に移動させたが、翌年には従来の重心位置に戻している。
従来の設計を好むゴルファーには、オデッセイ「ホワイトホットOG」があるとはいえ、この新たな設計がどう受け入れられるのか。
だが、「TRI-HOT 5K」ならば、過去の浅重心設計パターが迎えた結末と同じにはならず、市場に定着するかもしれない。
なぜなら、「TRI-HOT 5K」パターの名称にある「5K」は、「MOI(慣性モーメント)」の数値が5,000を超えていることを表している。これは従来の大型マレットパターではなく、ブレードでこの「5,000」とはかなりとんでもない数値だ。
以前にもMOI値5,000超えのブレードパターなら見たことがあるという方もいるだろう。
だが、ほとんどの高MOIブレードの見た目は「ブレード型」からは程遠い。その点、「TRI-HOT 5K」パターはきちんと「ブレード型」に見える。
今回オデッセイは、「TRI-HOT 5K」パターにかなりの期待を寄せているようだ。これに対して正当化するいくつかのデータがある。
もし「TRI-HOT 5K」を使用することでラウンドごとに約1ストローク減らせるとしたら?
この1ストロークに「TRI-HOT 5K」の価格価値があるかどうかの判断は任せるが、ツアープロの場合、数千ドルの価値に値する。これを聞いて、興味が湧かないはずがない。
果たして、2022年オデッセイ「TRI-HOT 5K」の設計は、次の大きな流れとなり得るのか?
この見た目でこの性能はあり得ない!!
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(MYGOLFSPY JAPAN編集部)