規格外の一撃でした。ワールドベースボールクラシック(WBC)の開幕を前に、6日の大阪ドームでの阪神との強化試合で、エンゼルスの大谷翔平が豪快な2打席連続3ランを放ちました。1本目は膝をつきながら右手1本のフォロースルーで中堅右の中段に運び、2本目はつまりながらもやはり中堅超え。SNS上では多くのファンから「言葉ない」「衝撃」「化け物」の反響。まさに驚愕のパワーは、世界最高の強打者ならでは。大谷選手の本戦での二刀流の活躍を期待します。

さて、大谷選手のバッティングを見て感じたのは、フォロースルーの大きさ。ボールを遠くに飛ばすには、加速しながらインパクトを迎え、結果的に大きなフォローにつながるスイング。これはゴルフにも通じますね。最近、堀川未来夢チャンネルで「トップの位置は気にするな!」という動画を配信しています。
堀川プロによると、練習場でアマチュアの多くが、テークバックから右サイドの動きを気にし過ぎていると指摘します。ハーフバックからトップのクラブの位置をチェックするアマチュアは多いですが、大事なのはインパクトから先の動き。いくら右サイドを気にしても「いいボールは打てない」と堀川プロは言います。
多くのアマチュアは「インパクトからフィニッシュまでの形を気にしない」とプロは指摘します。よくアドレスはインパクトの再現といいますが、多くのプロはアドレス時とインパクト時の形がほぼ同じ。多くのアマチュアはインパクトで伸び上がる人が多いといいます。
そこで堀川プロが推奨するのがハンドアップ打法。ゴルフのスイングでは遠心力がかかった状態でインパクトをすると若干、ハンドアップになるので、アドレスの時点で少しハンドアップに構えるのがポイントだそうです。

堀川プロは練習場で1発のいい球を求めて練習するのは自己満足に過ぎないと言い切ります。そこで推奨するのが、フォローだけでボールを運ぶ練習。ボールにアドレスして、そのままフォローでボールを運ぶように打つ。そうすることでボールをしっかり乗せて打つ感覚も身につくといいます。「地味だけど練習はドリルだから。上手くなるにはこういう練習が大事」と堀川プロ。詳しくは動画をご覧ください。
世に多くのレッスン動画が溢れています。飛距離が欲しい筆者もバックスイングからダウンまで右サイドで加速させるコツを試したことがありますが、昨年から女子プロのスイング動画を見るうちに、フィニッシュを取る=左サイドに加速して振り抜く=ことの大切さに気付きました。
堀川プロの動画を見てから、自宅の部屋でピッチングウエッジを使って2㍍キャリーでカゴにボールを入れる練習を続けています。加えてドライバーの素振りでインパクトからフィニッシュまで振り抜く素振りで左サイドを意識したら、バランスの良いスイングができるようになりました。いよいよゴルフシーズンの到来。皆さんも課題を持って練習に取り組んでみてください。
時田 弘光
~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。
現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。
そろそろドライバーで200㍎の壁が見えてきた57歳。