小祝の今季初優勝にスイング改造 – 雑草リモートゴルファーの徒然日記vol.59

国内女子プロゴルフツアーのリゾートトラストレディス最終日が5月29日、メイプルポイントGC(山梨県上野原市、6580㍎=パー72)で行われ、小祝さくらが通算17アンダーをマークして9か月ぶりの優勝を挙げました。あのピート・ダイ設計の戦略的な丘陵コースでこのスコアはすごい。4日間で18人が2桁アンダーですから、女子プロのショット力は素晴らしいですね。

さて、ツアー通算7勝目を手にした小祝ですが、先週は予選落ち。突如として今季初優勝したのには訳がありました。

もともとドローヒッターの小祝選手。今季に入り調子が上向かなかったのはショットの不調だったようです。優勝後の会見で「左への曲がりがひどくなっていた」と話し、新しいコーチと左骨盤を軸にしたスイング改造に着手したことを明かしました。絶好調だった昨季の終了後、それまでのコーチとの契約が切れ、ネットで知った吉田直樹コーチに指導をお試しで受けていたそうです。

それにしても、ドローから左骨盤軸によるフェードへの転換はそう簡単にいくものでしょうか。とりあえず、ドライバーに関しては曲がりが抑えられ、ほぼフェアウエーに打てたそうです。そうでなければ、狙い所の絞られた丘陵コースで17アンダーものスコアは出ないでしょう。

ところで吉田コーチが推奨するLPスイング理論とはどういうものでしょうか。

LPのLはLeft、PはPelvis(骨盤)とのこと。左骨盤を支点にしてスイングするため、重心移動が少なく、ボールコンタクトが良くなるスイング理論だそうです。動画などを拝見すると、アマチュアの多くは左骨盤が右にスライドして、インパクトで右ひざが前に出るような動きがあるという。左骨盤を軸にすることで、練習量が少なくても簡単にボールがあたり、スイングもきれいになるといいます。

確かに、アマチュアの多く(特に自己流でゴルフを覚えた人ほど)は、練習にいく時間もなくラウンドします。あまりスイング理論にこだわらず、その場しのぎでプレーしている人がほとんどでしょう。再現性が低く、ミート率の悪いスイングをしていれば、ボールも真っ直ぐ飛ばないし、飛距離も出ないでしょう。

ここ数年、GGスイングのシャローイングなど、さまざまなスイング理論を動画で見てきましたが、すっきり頭に入って体とシンクロするものはありませんでした。吉田コーチの理論はシンプル(まだ一知半解の域を出ませんが)で、うまくいきそうな感じです。筆者はラウンド80前後のエンジョイゴルファーですが、ショットが安定すれば、もう少しラウンドに充実感が生まれると勝手に思っております。この理論の詳細はネット動画でご覧になってください。

小祝選手は6月2日から始まる全米女子オープンに出場します。いくらLPスイング理論がシンプルなものとはいえ、スイング改造はそう簡単なものではありません。小祝選手いわく、アイアンについては「あまり良くない」と記者会見で話しています。アドレスや弾道イメージなど違和感があるとは思います。

渋野日向子選手もシャローでコンパクトなスイング改造を行い、ようやく結果が出るようになりました。スイングは生き物とはよく言ったもの。小祝選手のスイング改造が軌道に乗るかどうか。全米女子オープンで、日本選手たちの活躍が楽しみです。

時田 弘光

~No Golf No Life~
数年前まで真剣に競技ライフを送ってきた雑草勤め人ゴルファー。現在はおひとりさまゴルフなどで、自堕落でゆるいラウンドを楽しんでいます。飛距離に難のある57歳。

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